1943年夏、東部戦線でモスクワの攻略に失敗し、スターリングラードの戦いにも敗れたドイツに暗雲が垂れ込めていた。ヒトラーは起死回生を図るべくツィタデレ作戦を計画。新型戦車を用いて、クルスク周辺にできていたソ連軍の前線の突出部に大攻勢を仕掛けた。この戦いは独ソ戦の転換点となる。一方、連合国軍はドイツ軍の武器工場を破壊するため、都市爆撃を開始する。それはドイツ人の士気を砕くための無差別爆撃だった。
1944年、東部戦線でドイツ軍は壊滅的な敗北を喫する。戦況が暗転してもナチスはユダヤ人根絶計画を進めてきたが、ソ連軍の反攻が始まると、ドイツ軍は敗走しながら強制収容所の証拠隠滅も図らなければならなかった。一方、西からはフランスに上陸した連合国軍が圧力を強めてきた。これに対しヒトラーは最後の賭けとなる大攻勢をかけるが失敗に終わる。追い込まれたヒトラーは総統官邸の地下壕から無謀な指令を出し続ける。