1944年7月、独軍占領下のフランス南東部に広がるヴェルコール山地へ、独軍が全方位から攻め込む。山地で活動するレジスタンス組織“マキ”を掃討するためだ。活動拠点とされる南部の村には、グライダーで運ばれてきた無数の降下猟兵が降り立った。東端の峠と北部の廃村へは、精鋭の山岳猟兵部隊が送り込まれる。戦闘経験も装備も不十分なレジスタンス戦士は、連合軍の援護を得られないまま、決死の防戦を試みる。
1944年8月、ノルマンディー上陸作戦で大打撃を受けたヒトラーは“リュティヒ作戦”で反撃を開始。指揮するのは西部軍総司令官クルーゲだ。港町アヴランシュ奪還を目指すクルーゲは、まず東のモルタンを攻略。近傍の314高地に米軍第120歩兵連隊E中隊と、ワイス中尉たち砲兵隊の前進観測班が閉じ込められる。圧倒的に不利な状況の中、E中隊と観測班は、独軍のアヴランシュ進撃を阻止するべく必死の抵抗を試みる。
1944年秋、連合軍パットン将軍の第3軍はフランス東部、ドイツとの国境に位置する要塞都市メッス攻略を目指す。対するヒトラーは、東部戦線からヘルマン・バルク装甲兵大将を呼び戻し、メッス防衛を命じる。難攻不落の要塞に苦戦するパットンは、南北からの挟撃作戦を開始。歩兵連隊の若き中尉ハリス・ニールが、大雨で氾濫するモーゼル川を小隊を率いて渡り、コンクリートの壁と鋼鉄の扉に守られた要塞へ攻め込む。
1945年2月、連合軍はついにドイツ本土へ進攻。イギリス軍とカナダ軍がライン川北部の渡河を目指す。カナダ軍エセックス・スコティッシュ連隊は、ホーホヴァルトの森で進撃を阻む敵の防御陣地の掃討を託される。戦力の大半を失っていた連隊は、前線任務の経験のない大隊副官ティルストンを新たにC中隊長に任命。ドイツ軍の激しい反撃を受ける中、ティルストンたちエセックス・スコティッシュ連隊が戦場を駆け抜ける。
Dデイから5ヵ月、フランス、ベルギーを解放した連合軍は、ドイツ進攻を目指し、米軍第4歩兵師団をヒュルトゲンの森へ送り込む。しかし、生い茂る高木で空からの援護や正確な砲撃を望めない中、森中に敷設された地雷やドイツ軍の猛反撃に阻まれ、進撃は難航。一方、迎え撃つドイツ軍第275歩兵師団も長引く戦闘で大損害を被り、撤退を余儀なくされる。後に“流血”の代名詞となるこの森を、連合軍は突破できるのか?
1945年1月、19歳のオーディ・マーフィ少尉ら米軍第15歩兵連隊は、ライン川の西に残るドイツ軍の最後の占領地コルマール攻略を目指す。敵の激しい反撃に遭いながらも、連隊はリドヴィルの森を占拠。B中隊の指揮を任されたマーフィに援軍が到着するまで森を堅守せよとの命令が下る。対するドイツ軍は、精鋭の第2山岳師団と駆逐戦車ヤークトパンターを投入。果たして、残されたわずかな兵力でマーフィたちは勝てるのか?