ナショナル ジオグラフィック

潜入:アングラな闇組織を暴け!

原題: TRAFFICKED: UNDERWORLDS WITH MARIANA VAN ZELLER
潜入:アングラな闇組織を暴け!の写真

番組内容

ジャーナリストとして数々の賞を受賞してきたマリアナ・ヴァン・ゼラーが、世界中の危険な闇市場に潜入し、その内情を探る。今回それぞれのエピソードでマリアナは、遺体の取引、暗殺者の実態、サイバー犯罪“セクストーション”、密入国ビジネスなどさまざまな裏社会の犯罪を調査する。取引に関わる人物と会ってそのビジネスの仕組みに触れることで、世界で数兆ドル規模にもなる地下経済の実態が明らかになっていく。

■60分×10話

エピソード

「 暗殺者(原題:ASSASSINS) 」

世界中で年間3000人近くが暗殺されているにもかかわらず、殺し屋についてはほとんどが謎に包まれている。なぜ彼らは暗殺者という仕事を選んだのだろうか。まずマリアナは地元のロサンゼルスで、ある殺し屋と出会う。そして次に向かうのは契約殺人がほぼ日常化している国、南アフリカだ。そこで目の当たりにしたのは、南アフリカという国の恐るべき現状、そして今まで語られることのなかった契約殺人と殺し屋の実態だった。

「 セクストーション(原題:SEXTORTION) 」

人間の三大欲求の1つである性欲。特に多感な時期の青少年のそれは強烈であり抑えがたい。ネットで誰とでもつながり、誰もがSNSを使う現代で、抑えられなかった欲望がデジタルタトゥーとして脅迫に使われている。“画像や動画を拡散させられたくなければ金を払え”と脅されるのだ。中には耐えられず、自ら命を落とす若者もいる。この犯罪を罰する法整備も追いついていない。今回はフィリピンへ赴き、実態を調査する。

「 死体市場の闇(原題:BODY PARTS) 」

盛んに行われる遺体の取引。その売り上げは世界中で毎年 数十億ドルになると言われている。特にアメリカはほぼ制限がなく遺体が売買されており、監視もほとんどないため売買が後を絶たない。マリアナは実際に家族の遺体を販売された被害者たちや、遺体の一部を取引する売人などに会い、調査を行う。そして、献体や火葬、アメリカで伝統的な土葬など、どの葬法を選んだとしても誰もが遺体取引の犠牲者になり得ると知る。

「 偽造医薬品(原題:BLACK MARKET MEDS) 」

今回の調査はメキシコシティから始まる。アメリカの医療制度が機能せず、高価すぎる医薬品ではなく国外で安価で手に入る代替薬を求めてメキシコに来るアメリカ人が多くいるのだ。メキシコのカルテル“ラ・ウニオン”はそこに目をつけ、何の効能もないどころか、死をもたらしかねない成分が混入した偽造薬を製造・販売している。マリアナはラ・ウニオンのメンバーに接触し、偽造医薬品や機能不全の医療制度の実態を明らかにする。

「 類人猿密売(原題:APES) 」

最も稼ぎのいい闇市場の1つと言われる類人猿の違法取引。それが盛んに行われているというコンゴ民主共和国(DRC)で調査を始めるマリアナ。市場では絶滅危惧種も含め、路上でいろんな動物が売られているが、類人猿の姿は見かけない。その理由や、密売が行われる流れ、環境保護団体やレンジャーが行う環境保全の努力、密猟をせざるを得ない部族の事情など、現地で密着取材を行い、類人猿密売の実態を明かす。

「 移民の密輸(原題:MIGRANT SMUGGLERS) 」

中南米諸国から密入国してくる移民の数がすさまじいアメリカ。マリアナはメキシコのタパチュラで調査を開始するが、実はそこは20年前、彼女が初めて現場調査を行った場所だった。その時とは移民の移動の方法は変わっており、結局お金がものをいう世界であることを痛感する。このビジネスには犯罪組織だけでなく、法執行機関や国に仕える者たちまで絡んでいたのだ。犯罪組織のメンバーや役人に直接取材を行い、闇の深さを知る。

「 だまされる高齢者(原題:THE DRUG MULE SCAM) 」

マリアナはロドニー・バルドゥスという70歳のアメリカ人が麻薬取引の罪でモザンビークの刑務所に収監中だと知り、調査を開始する。ところが今回の事件が思いもよらない規模の犯罪につながっていると判明し、調査は今までに経験したことのないものとなる。国際的な犯罪組織が高齢者を狙って遺産相続詐欺を働き、麻薬の運び屋として利用していたのだ。果たしてこの事実は、ロドニーの無実を証明するに足る証拠となるのだろうか。

「 だまされる高齢者(原題:THE DRUG MULE SCAM) 」

マリアナはロドニー・バルドゥスという70歳のアメリカ人が麻薬取引の罪でモザンビークの刑務所に収監中だと知り、調査を開始する。ところが今回の事件が思いもよらない規模の犯罪につながっていると判明し、調査は今までに経験したことのないものとなる。国際的な犯罪組織が高齢者を狙って遺産相続詐欺を働き、麻薬の運び屋として利用していたのだ。果たしてこの事実は、ロドニーの無実を証明するに足る証拠となるのだろうか。

「 ハシシの闇(原題:HASH SMUGGLERS) 」

"ポルトガルで育ったマリアナが初めて出会ったドラッグであり、ヨーロッパで愛されているのがハシシだ。広く使われており人気のあるソフトドラッグに見えるが、その裏には深い闇が隠されていた。
マリアナはモロッコの山地からヨーロッパにいる薬物の買い手まで、密輸組織の足跡をたどっていく。そこで彼女は、闇に包まれた密売人の実態、電光石火で密輸するボート、そして増え続ける暴力を目にすることになる。"

「 ギャンブルの闇(原題:ILLEGAL GAMBLING) 」

"アメリカ人が愛するギャンブル。2021年の合法な市場の売上は、530億ドルにものぼる。だが違法賭博の市場はそれをはるかに上回り、年間1兆ドルの規模に上ると推定されている。
合法的にギャンブルができるにもかかわらず、なぜ違法賭博が全米中で行われているのか。マリアナは街中の賭博場から高レートの闇カジノまで調査を行い、違法賭博が広まっている理由とその魅力、そしてギャンブルの闇に迫る。"

「 ニジェールのクーデター(原題:CAUGHT IN AN AFRICAN COUP) 」

テロ組織と金取引の関係を調べるべく、アフリカのニジェールへと調査へ向かったマリアナたち。サヘル地域の採掘現場を訪れ実際の様子などを見ていたが、その後、ニジェール内で起こったクーデターに巻き込まれてしまう。動きの速い欧州各国とは違い、政治的立場からアクションを起こせないアメリカの方針によりマリアナたちは避難できず立ち往生する事態に。クーデターの裏に潜むロシアの思惑、反欧米感情の渦の中、生還できるか?

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