ラノフ・ファインズ卿といとこのジョセフ・ファインズは、約50年前にラノフが行った探検をたどるため、ブリティッシュ・コロンビアの荒野に足を踏み入れる。バンクーバーを目指して南下する中、巨大な滝の上でカヌーをこぎ、氷河のクレバスを探検するなど、驚きに満ちた体験を共にしていく。ジョセフは、パーキンソン病と診断されたラノフの体調を気づかいながら、ラノフから冒険と人生についてより多くを学ぼうとする。
ラノフとジョセフはカナダの息をのむような大自然の中を進んでいく。名登山家のラノフの指導の下、ジョセフは絶壁を登り、断崖での綱渡りに挑戦。さらに、先住民の女性らとの出会いを通して、カナダの歴史の暗部や先住民の文化についても理解を深める。最終目的地のバンクーバーではホエールウォッチングに出かけるが、クジラは姿を見せてくれるのだろうか。そして、多くの貴重な体験を共にした2人が旅の終わりに思うこととは。