ユカタン島で初めてダイビングをし、一緒に写真を撮ったとき、ポール・ニックレンとクリスティーナ・ミッターマイヤーは恋に落ちた。2人は今、自分達の写真と数百万人ものSNSフォロワーの力で変化をもたらしている。ジャック・クストーに影響を受けた2人は石油の掘削から海洋生物を守るため、バハマへ4年間の遠征を試みる。
写真によって自然界の秘密をとらえることで知られるアナンドが、ニワトリの胚という新たな被写体へ挑戦。自身のキャリアの変遷を振り返りつつ、通常は肉眼では見ることのできない、ニワトリが卵から生物へ変わっていく過程を撮影する。
現在活動している写真家の中でも最も多才かつ著名なダン・ウィンタースは、今やその技術の頂点にいる。ダンが成し遂げていないことは無いといってもいいほどだが、彼の偉業には個人的な代償が伴っていた。ダンは自身の輝かしいキャリアを振り返りながら、人間の努力の最高点であるアルテミスの打ち上げと、長年の夢であったバングラデシュの造船所の撮影に取り組む。
イギリス系ガーナ人の写真家キャンベル・アディは、あらゆる困難を乗り越え、30歳にしてファッション界の頂点に立った。しかし、ビヨンセ、ナオミ・キャンベル、メーガン・マークルといった有名人を起用した雑誌の表紙を撮影した後、自分が商業目的になりすぎなのではないかと悩んだキャンベルは、大きなリスクを冒して原点に立ち返り、アーティストとして初の個展を成功させようとする。
世界的に有名な冒険写真家であるクリストル・ライトは、3年間の活動休止を経た今、キャリアの勢いを再び取り戻そうと奮闘中だ。今シーズンで最も危険な竜巻のひとつを撮影し、モアブで個人的な構想を実現しようとする一方、その並外れたライフスタイルの浮き沈みを語る。
AP通信のベテランカメラマンであるムハンマド・ムヘイセンは、彼の生きる時代の世界的に重要な出来事をいくつも取材してきた。現在は、記事の見出しやステレオタイプを超えた難民たちの物語を探求し、戦争、悲劇、そして大変動の中に存在する喜びの瞬間を見つけ出す写真家だ。