チームの仲間たちと一緒に初めてグリーンランドにやって来たロッククライマーのアレックス・オノルドは高さ1.2キロの海食崖イングミコルティラクの初登はんを目指す。だが、チームは海食崖に行く前に気候変動に関する科学調査を行って貴重なデータを集めながら、へき地に広がる広大な氷河を横断する予定だ。途中、彼らは高さ450メートルを誇る前人未到の岩肌プール・ウォールを登り始める。
アレックスとチームは頭上から落ちる氷の塊に襲われながらも、高さ450メートルの岩肌プール・ウォールの初登はんを成し遂げた。彼らは、今回の探検の最終目的地である高さ1.2キロの海食崖イングミコルティラクを目指し、雪が激しく吹き荒れる中、今まで誰も横断したことのないレンランド氷冠を探検し始める。だが、そこは深い氷の裂け目クレバスが存在する危険な場所であった。
グリーンランドでの探検も最終局面を迎え、アレックスたちはプロクライマーからなるクライミングチームと、科学者を中心とした科学調査チームの二手に分かれた。クライミングチームは前人未到の海食崖イングミコルティラクの初登はんを目指し、科学調査チームはドガード・ジェンセン氷河の様子をタイムラプスカメラで撮影して、氷河の流動速度を割り出し、氷の融解が海面上昇にどれほど影響を与えているか調べる。