アメリカ北西部オレゴン州の沿岸部で、海に沈んでいるとされるある船の調査が続いている。300年以上、先住民族の間で語り継がれてきた難破船と生存者の噂。そして、今なお海岸に漂着し続ける陶磁器や蜜蝋。その謎を追うと、大量の貨物を積み、地球を半周するほどの長距離を航海していた巨大な船の存在が浮かび上がる。歴史的なデータの分析と専門家による調査により、謎に包まれてきた難破船の正体と、船を巡る物語が明らかに。
アル・カポネ、ラッキー・ルチアーノ、そして5大ファミリー。20世紀初頭にアメリカを支配したマフィアは、どのようにして富と権力を得たのか。ニュージャージーでは大量の酒瓶を積んだ難破船が発見され、組織犯罪との関連が浮上する。デトロイト川に沈んでいた1920年代のトラックからは、国境を越えて暗躍したマフィアの痕跡が。シカゴでは、水上酒場として使われた船の発見により裏社会と警察が手を組んでいた事実が明らかになる。
かつて地球を支配していた恐竜は、どのような生態を持っていたのか。カナダやアメリカで新たに発見された化石を分析すると、これまでの常識を覆す新たな事実が判明する。ティタノサウルスの巨大な骨格からは、本来の皮膚の色が明らかに。さらに、孤独なハンターだと思われてきたT・レックスに、群れで狩りをする習性があることも。最新テクノロジーにより、本や映画で描かれる空想の姿ではなく、恐竜の真の姿が明らかになる。
北の果てにある未開の地、アラスカ。東洋と西洋が出会うこの場所で、さまざまな船の探索が行われている。かつて「ロシア領アメリカ」と呼ばれていたこの土地では、何のために船が使われたのか。また、1870年代に悲惨な事故に見舞われた捕鯨船団の船も発見。海岸で見つかった遺物やソナーによる海底マッピングにより、乗組員全員が奇跡の生還を果たした理由と、アメリカ経済を支えた産業の隆盛と衰退の歴史が明らかになる。
1812年に起こった米英戦争。アメリカはイギリス軍の猛攻を受け、ホワイトハウスは火の海と化した。なぜアメリカは衝撃的な敗北を喫することになったのか。その謎を追うと、強大なイギリス海軍に立ち向かったアメリカ船隊の船が川底から発見される。さらに、自らのルーツを追う1人の女性によって、戦争に参加したある奴隷の存在が浮かび上がる。自由を手に入れるためにアメリカを脱出し、イギリス軍に加わった彼の数奇な人生とは。
船が意図的に沈められ、乗組員が命を落としたルコナ号事件。歴史に残るこの残忍な犯罪事件は、誰がどのように企てたのか。容疑者として捜査線に浮上した男は、有罪を免れるため逃亡。彼の犯罪だと証明するには、水深4000メートル以上の海底に沈んだ船を見つけるしかない。裁判が中断しているわずかな時間の中で、広大な海の中から船を発見することはできるのか。世界一深い犯罪現場で、有罪の証拠を探す科学者たちの奮闘に密着する。