ヘイゼン・オーデルがアンデス山脈を越える南米横断の旅で最初に挑むのは大西洋岸森林。トゲだらけの広大なジャングルを抜け、雨で水浸しとなった湿地を渡り、植物を編んだ手製のロープで滝を下る。道中では危険なヘビや巨大クモに遭遇。地元の食料源である虫をはじめ森の恵みを味わう。また現地ならではの毒を使ったユニークな漁も体験。最後は先住民グアラニー族の村を訪れ、季節の節目に行われる伝統の狩りと村祭りに参加する。
ヘイゼン・オーデルがアンデス山脈を越えて南米大陸を横断する大冒険に挑む。第2の区間は大陸中央部に広がる大平原グラン・チャコ。乾燥しきった灼熱のサバンナで渇きに苦しみ、葦の生い茂る大湿原をカヌーで渡る。道中では猛毒のガラガラヘビ、最強の捕食動物カイマンワニやキイロアナコンダに遭遇。苛酷な土地に適応して暮らす地元の人々に助けを借りながら、先住民ピラガ族の漁と祭りに参加するために人里離れた村を目指す。
ヘイゼン・オーデルがアンデス山脈を越え南米大陸を横断する大冒険に挑む。第3回ではいよいよアンデス高地への登山を開始。インカ帝国時代の山道をたどって広大な雲霧林を抜け、標高3300メートルの尾根を越える。目指すはインカの末裔コヤ族の村。古くから続く伝統のパチャママ祭りに参加するにはペースを落とせないが、地盤の悪い急斜面に行く手を阻まれ、高山病に苦しみ、深い霧に惑わされるなど旅は試練の連続となる。
ヘイゼン・オーデルがアンデス山脈を越え南米大陸を横断する大冒険に挑む。第4回では山岳民族クエバ・デル・インカに古くから伝わる生まれ変わりの儀式テマスカルを体験しようとアンデス高地を。白い砂漠と言える広大なアリサロ塩原で暑さと紫外線の反射に苦しみ、高地へ入る渓谷ではほぼ垂直の危険な崖登りを敢行。念願のテマスカルは噂どおりの過酷さだが、内省的で強烈な体験を経てヘイゼンは身も心も再生された気持ちになる。
ヘイゼン・オーデルがアンデス山脈を越え南米大陸を横断する大冒険に挑む。第5回ではアンデスの雪山を越えて険しい急斜面を下り、世界で最も乾燥した地域と言われるアタカマ砂漠に入る。乾ききった砂漠を抜け、熱湯が沸き立つ温泉群やフラミンゴの群れが暮らす塩原を踏破。リャマの群れを連れて冬の牧草地へ移動するリカンアンタイ族の放牧民に合流し、共に過ごしながら放牧民たちが年に一回、一同に会する伝統の祭りに参加する。
アンデス山脈を越え南米大陸を横断するヘイゼンの大冒険もいよいよ大詰め。最後の行程では太平洋沿岸の荒々しい海岸線を歩き、海辺にそそり立つ大砂丘を登り、古いボートで太平洋の荒波を渡って最終目的地モレノ山を目指す。インカの新年に当たる冬至の日に山頂で日の出を迎え太陽神への崇拝を示す習わしを体験するためだ。ヘイゼンは先住民チャンゴ族の助けを借りつつ、旅の締めくくりを有意義なものにしようと全力を尽くす。