1941年6月22日、ヒトラーはスターリンとの不可侵条約を破り、ソ連への攻撃を開始。「バルバロッサ作戦」で短期間のうちにソ連の広大な領土を奪い、ドイツ人の生存圏を東方に拡大しようとする。破竹の勢いで次々と街を占領し、虐殺を繰り返しながらモスクワへと軍を進めるが、冷酷非情なヒトラーのやり方はソ連の人々の士気を高める結果となり、慣れない土地での過酷な戦いに疲弊したドイツ軍の行く手に暗雲が立ちこめ始める。
1941年末、ドイツ軍はモスクワの目と鼻の先まで迫っていたが、冬将軍に足止めをされている間に守りを固めたソ連軍に撃退される。1942年夏、53歳になったヒトラーは、ソ連の油田を奪うため、まずはスターリングラードを占領すべく、軍を進める。最初は順調だったものの、数か月に及ぶ激戦の末、季節は再び冬になり、第6軍は包囲されて降伏。それでも諦めないヒトラーは、1943年夏のクルクスの戦いへと挑んでゆく。