第一次世界大戦の屈辱を晴らそうと目論むヒトラーとナチスの将軍たち。彼らの憎悪がついに解き放たれ、第二次世界大戦が勃発。電光石火のごとく突き進むドイツの戦車や、急降下爆撃機「スツーカ」がヨーロッパの国々を襲う。フランスへの侵攻を食い止めようと、連合軍がベルギーへと急ぐが、それはヒトラーの罠だった。ダンケルクの浜辺に追い詰められた40万人の兵は、ドイツ軍の爆撃を受ける前にイギリスに脱出できるのだろうか。
ベルギーが降伏し、いよいよドイツ軍はフランスへと侵攻する。果敢に抵抗を続けたフランス軍の努力もむなしく、ついにパリが陥落。1940年6月22日には独仏休戦協定が締結され、フランスの北半分はドイツの占領地区となる。フランスへの復讐を果たし、勢いに乗っているヒトラーは誰にも止められないように思えた。絶頂期のヒトラーに抵抗しようとした人々や、影で彼を支援した人々の思惑が交錯する混沌のヨーロッパに迫る。