ヨーロッパ南西端に位置するイベリア半島の森林地帯には、世界でも珍しい動物たちが生息している。この過酷な土地で生き抜くために闘いを避けることはできない。ここでは春の雨が1年でも貴重な恵みとなっている。このわずかなチャンスに、生き物たちは最適な繁殖相手を見つけ、次世代に種を存続させるべく力を尽くす。ジェネット、マングース、オオヤマネコなど、イベリア半島独自の生態系に暮らす動物たちの姿に迫る。
イベリア半島の森林地帯では競争がすべてを決める。夏の到来と共に長い日照りが始まり、生き物たちの暮らしはさらに厳しいものに。誰もが限られた資源を奪い合う今、同種の中でも他種との間でも競争は避けられない。追い詰められた動物は普段とは違う行動に出始める。捕食者たちの貴重な食料である動物の死体からも大自然のドラマと厳しい現実が垣間見える。また、加速する気候変動が渡り鳥たちの行動にも影響を与えるのだった。