1922年11月、ハワード・カーターが考古学史上最大の発見をする。黄金に輝く財宝に満ちたエジプトの少年王ツタンカーメンの墓を掘り出したのだ。ところが墓に踏み入った人物が相次いで死亡し、ファラオの呪いのうわさが広まることに。古人類学者のエラ・アルシャマーヒが、世紀の大発見に至るカーターの軌跡をたどり、呪いのうわさが広まった当時の背景を振り返りつつ、伝説に隠された科学的な真実を探求していく。
古人類学者のエラ・アルシャマーヒがツタンカーメンの呪いのうわさを徹底調査。秘められた真相の解明に挑む。呪いの犠牲者とされるうちの何人かは、現代科学で死因を説明することができるだろうか?王墓発見の後日談とハワード・カーターらによる発掘の経過をたどりつつ、墓の内部や宝物の数々に潜む有害物質を検証。世界中で知られる呪いの伝説に最新の知見で新たな光を当て、カーターが後世に残した大きな遺産を再評価する。