森やサバンナ、ジャングルの林冠など、陸上で暮らす捕食動物を紹介する。強く危険なイメージの捕食動物だが、生きるために十分な食料を手に入れるのは至難の業だ。インドの森では若いトラが飢えと闘い、サバンナではチーターの母親が食料調達に追われる。一方、中米のジャングルでは、珍しいカエルが見事なキックで卵を守り、東欧の森ではイイズナが不気味な食糧庫に獲物を詰め込む。知られざる陸上の捕食動物の生態に迫る。
水中も陸上と同じく過酷な生存競争の舞台だ。だが水中の捕食者たちは、陸上生物とは異なる進化の道を歩んだ。疑似餌を操るカエルアンコウや、催眠術を使うコブシメ、電気ショックで獲物を気絶させるエイなど、奇妙なまでに洗練された能力をもつ海のハンターたちを紹介。一方で、シャチやイルカのような海の哺乳類は、高い知能とコミュニケーション能力を生かして集団で狩りをする。ユニークで恐るべき水中のハンターたちの生態に迫る。