アフリカの沼地や湿地帯には多くの危険な動物が住んでいる。ボツワナのオカバンゴ・デルタは豊かな水の楽園だ。しかし水辺ではリカオンやライオンが、水中では恐ろしいワニが、狩りのチャンスを狙っている。またザンビアのブサンガ平原の湿地帯には、小さな鳥まで獲物にする巨大なウシカエルや、ウシカエルを襲う危険な毒ヘビが生息している。どの生き物も食うか食われるかの状況下で暮らしているのだ。
危険な生き物が数多く生息するアフリカの海。南アフリカ沿岸の海には豊かな食料を求めて様々な生き物が集まる。この海域に君臨するのは最大で体長6メートルにもなるホホジロザメだ。優れた狩りの戦略でオットセイを捕らえる。また冬になると、膨大な数のイワシが沿岸を北上し、カツオドリやイルカ、イタチザメなど、恐るべき海のハンターたちを引き寄せる。地球で最大の魚群、サーディンランだ。
大型動物がのし歩くアフリカで生き抜く小さなハンターたち。「世界一怖いもの知らずの動物」として知られるラーテルは1匹でリカオンの群れに立ち向かう。「カラハリ砂漠のマスコット」と呼ばれるミーアキャットは愛らしい見た目に似合わぬ勇猛な一面を持つ。さらにボールニシキヘビやイワオオトカゲなどの爬虫類からアリジゴクやサソリなどの節足動物まで、小さな体に驚きのスキルと秘密兵器を備えたツワモノたちを紹介する。