優れたハンターとして知られるメスのヒョウ、カルラには2頭の子どもがいた。親子は固い絆で結ばれ、恵まれた環境で何不自由なく暮らしていたが、子どもたちが狩りを覚える前にカルラは突然 姿を消してしまう。残された子どもたちは助け合って成長していく。しかし野生の掟は厳しい。2頭はやがて自立の時を迎え、別々の道を歩み始めるのだ。
雄大なマサイマラに暮らすライオンの群れ。メスのリーダーは、キンキーテールだ。群れは、オスのキプリの保護のもと平和な日々を送っていた。唯一の悩みは、後継者となる子どもに恵まれないことだ。群れを繁栄に導き、家族の系譜をつなぐため、キンキーテールは知恵と力を駆使して狩りを続ける。そして季節はめぐり、マサイマラにヌーの大群が押し寄せてきた後、キンキーテールに幸運が訪れる。
南アフリカのジュマ私営保護区に暮らすライオンの群れ。その中核を成すのは、メスの姉妹たちだ。そして、群れの強さの秘密は優れたチームワークにある。オスライオンの保護のもと、群れは繁栄への道を歩んでいた。厳しい乾季も、メスたちの絆と機知を武器に乗り切ったが、偏った食事のせいで、群れは恐ろしい病魔に侵されていた。深い痛手を負いながらも、メスたちは前へ進み続ける。
ケニア、マサイマラ国立保護区に暮らすハイエナの群れ「ノースクラン」。偉大なメスのリーダーのもと、70頭あまりのメンバーで構成されている。ライバルのハイエナや他の捕食動物との競争を制し、サバンナの勝者としてこの地に君臨してきた。しかしハイエナの群れは厳しい階級社会だ。リーダーのもとに後継者が生まれると、平和な日常に暗雲が垂れ込める。果たして、群れの未来はどうなるのか。
マサイマラに暮らす若きオスのチーターのグループ。5頭からなるこのグループは、血のつながった兄弟もいれば、そうでないものもいる。グループの最大の武器は、優れたチームワークだ。しかし、些細なことからグループに亀裂が生まれた。親密さは失われ、争いが始まる。だが、仲間を失ってはじめて、集団でいることのメリットを理解した。真の成功者となる日を目指して、彼らは旅を続ける。