太平洋沿岸北西部の地下にある1000キロメートル超のプレート境界、カスケード沈み込み帯。ここにはおよそ300年にわたり、ひずみが蓄積されている。プレートが滑りを起こしてエネルギーが解放されれば、大地震と巨大津波が起こることは必至。1500万人が住むこの地は壊滅状態になる。科学者たちが、いつか必ず起こると予想するこの地震。直撃したら被害はどれほどになるのか。歴史的、また科学的な観点から調査を進める。
モロッコの西、大西洋に浮かぶラ・パルマ島は、海底火山によってできた火山島。この島の火山では、過去数回にわたり大規模な地すべりが起きていた。山の斜面が崩落して大量の土砂が海へなだれ落ちると、巨大な津波が発生する。最悪の場合、津波は大西洋を渡り、アメリカ東海岸を壊滅させる可能性さえあるのだ。津波の引き金となる地すべりの原因は?もし津波が起きたら、どれほどの被害が出るのか?科学者たちが分析を急ぐ。
アメリカのイエローストーン国立公園の地下には、超巨大火山が眠っている。その破壊力はすさまじく、噴火すれば気候さえも変わり、地球には数年にわたって「火山の冬」が訪れるという。現代の人々が誰一人目にしたことのない大災害を招く、恐るべき巨大火山である。数十万年前までに複数回の大噴火を起こしたこの火山は、再び目を覚ますのか?何が噴火の引き金となり、またどれほどの予兆があるのか?科学者たちは解明を急ぐ。