ナショナル ジオグラフィック

スクープ!ドラッグと欲望の世界 2

原題: Drugs, Inc. 4
スクープ!ドラッグと欲望の世界 2の写真

番組内容

『スクープ!ドラッグと欲望の世界』シリーズではドラッグが蔓延する各都市を訪れ、麻薬戦争の実情をより深く掘り下げていく。密売人、ディーラー、使用者、捜査関係者、医療関係者たちの生の声を聞き、世界で年間約3000億ドル以上を生み出す巨大産業、ドラッグの実像に迫る。

ナレーション声優
大塚 明夫
【声優代表作】

「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(バトー役)
「紅の豚」(カーチス役)
「ブラック・ジャック」(ブラック・ジャック役)
「メタルギアソリッド」(スネーク役)
「ONE PIECE」(マーシャル・D・ティーチ役)
「ジョジョの奇妙な冒険」(ワムウ役)
ほか


■60分×10話

エピソード

「 サンフランシスコ 愛と平和とメスの街 (原題: San Francisco Meth Zombies) 」

サンフランシスコ 愛と平和とメスの街 (原題: San Francisco Meth Zombies)の写真

60年代、ヒッピーたちのドラッグ・カルチャーの中心地だったサンフランシスコ。近年はメキシコのカルテルの進出が目覚ましく街には安価なメスがまん延している。メスを愛用するゲイのコミュニティーではHIVへの感染が拡大。全米で最も治安の悪い地域の1つと言われるテンダーロインには州内の刑務所には収容しきれないほどのドラッグユーザーがあふれている。彼らの更生をサポートする保護観察の取り組みも紹介する。

「 シアトル 闇サイトとMDMA (原題: Wasted In Seattle) 」

シアトル 闇サイトとMDMA (原題: Wasted In Seattle)の写真

巨大IT企業を生み出したイノベーションの街 シアトル。ワシントン州では2012年に嗜好品としてのマリファナの使用が合法化され、マリファナ市場が盛況だ。一方、シアトル市警はドラッグディーラーや常習者の更生を支援する新たなプログラムを導入。音楽やダンスシーンなど流行に敏感な若者の間では“モリー”の愛称で知られるMDMAの人気が高い。ネットを駆使し闇サイトでドラッグを売買する若者の姿なども追う。

「 ヒューストン 甘いドリンクの罠 (原題: High In Houston) 」

ヒューストン 甘いドリンクの罠 (原題: High In Houston)の写真

全米で4番目の人口を誇るテキサス州ヒューストン。ドラッグを求める人々は治安の悪い地区に出向きクラックなどを買う。ヒスパニック系の多い大都会にはメキシコのカルテルが手を伸ばしやすい実情も。国境付近から市内へ通じる国道ではドラッグの密売が横行。1990年代に地元出身のヒップホップグループが全国に広めたドラッグ「シロップ」は咳止めを混ぜて作ったドリンクだ。こうした処方薬の乱用を憂慮する捜査官たちの姿も追う。

「 ジャマイカ マリファナの楽園 (原題: Jamaican Gangs, Guns And Ganja) 」

ジャマイカ マリファナの楽園 (原題: Jamaican Gangs, Guns And Ganja)の写真

カリブ海に浮かぶ島国ジャマイカ。レゲエが流れる美しいビーチ、モンテゴベイはパーティー好きな若い観光客向けのエクスタシーが売れている。首都キングストンでは、ギャング集団の縄張り争いが激化。ギャングのドンが貧困に苦しむ住民を金銭的に支援しているという側面もある。気候が温暖でマリファナの栽培も盛んなジャマイカでは、マリファナタバコをドラッグではなくハーブの一種だと捉え気軽に吸う者が街中にあふれる。

「 シカゴ 摩天楼とヘロイン (原題: Windy City High) 」

シカゴ 摩天楼とヘロイン (原題: Windy City High)の写真

アメリカ中西部最大の都市、シカゴ。人口が多くドラッグの需要が多いこの都会ではヘロインの過剰摂取が深刻な社会問題と化している。メキシコ系のカルテルはここを拠点に、中西部の各都市へ販売網を拡充。縄張り争いが激化し殺人事件も多発する市内から郊外へ拠点を移し、マリファナやコカインなどを新たに売るディーラーも登場。クッシュと呼ばれるマリファナとエクスタシーを併用する若者が増え、市場の勢力図が変わりつつある。

「 デンバー マリファナの新聖地 (原題: Rocky Mountain High) 」

デンバー マリファナの新聖地 (原題: Rocky Mountain High)の写真

2012年11月、嗜好品としてのマリファナの購入を認める法案が可決されたコロラド州。これまで違法なドラッグ市場を牛耳って来た地元ギャングやメキシコ系のカルテルは苦戦を強いられ、ヘロインやコカインなどに活路を見出している。マリファナの聖地として注目を浴びる州都デンバーでは、マリファナ関連のイベントが盛大に開かれる。2014年1月の法施行を目前に、マリファナビジネスに期待を寄せ、胸を膨らませる人々の姿に密着する。

「 マイアミ 青い海とマリファナ (原題: Miami Vices) 」

マイアミ 青い海とマリファナ (原題: Miami Vices)の写真

リゾート地として絶大な人気を誇るフロリダ州マイアミ。美しい海と砂浜を前に人々は夜通しパーティーに興じコカインを楽しんできた。しかし警察の取り締まりが強化された影響で、コカインの流通量は激減。ディーラーたちは苦境に立たされている。そうした中、新たに注目されているのがマリファナだ。郊外の住宅街でひっそりと自家栽培がおこなわれ、街なかに安価なマリファナが大量に出回るようになった背景を追う。

「 フィラデルフィア ヘロインとPCP (原題: Philly Dope) 」

フィラデルフィア ヘロインとPCP (原題: Philly Dope)の写真

東海岸で2番目に大きな大都会ペンシルベニア州フィラデルフィア。北部のケンジントンはドラッグがはびこる“バッドランズ”と呼ばれ、東海岸一帯のヘロインのメッカと化している。世界の工場と呼ばれて栄えた街は今、仕事にあぶれドラッグビジネスに手を染める貧困層であふれかえる。一方、エンジェル・ダストなどと呼ばれ人気が高まっているPCP。常習者を奇行に走らせるこの新手のドラッグの問題にも焦点を当てる。

「 ナッシュビル 音楽とマリファナ (原題: Stashville, Tennessee) 」

ナッシュビル 音楽とマリファナ (原題: Stashville, Tennessee)の写真

カントリー音楽の都、テネシー州ナッシュビル。街の周囲に広がる森林地帯では地元ディーラーが“地産地消”のマリファナを栽培。売れないミュージシャンたちはそのマリファナの密売で生計を立てている。周囲では自家製メスの製造も盛ん。予算カットに苦しむ地元警察はその費用を賄うべく、逮捕者の車や現金などを押収している。近郊では薬局の襲撃事件が相次ぐなど処方薬の乱用が深刻になり、街のドラッグ市場は変わりつつある。

「 フェニックス カルテルが巣食う街 (原題: Cartel City, Arizona) 」

フェニックス カルテルが巣食う街 (原題: Cartel City, Arizona)の写真

メキシコとの国境からほど近いアリゾナ州フェニックスは麻薬組織シナロア・カルテルの一大拠点地だ。街からはマリファナ、ヘロイン、メタンフェタミンが国中に運ばれ、カルテルの手下たちが輸送や資金洗浄などの仕事でもうけている。郡の保安官たちは砂漠を歩いてマリファナを運ぶバックパッカーたちを逮捕。国中へ流れていくドラッグがフェニックスに入るのを阻止すべく最前線で日々奮闘している。

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