福建省の港湾都市、泉州。かつての海上シルクロードの東の終着地点にはマルコ・ポーロも訪れ、記録に残している。中国から出航し、途中で沈没した船「南海1号」は積荷もそのままで発見され、調査から数々の事実が分かってきた。国際貿易が栄えることで、泉州には各国の文化が流入、定住者が増えることでさまざまな宗教が共存している。昔も今も船乗りたちは、航海の無事を海の神「媽祖」に祈る。泉州の発展と繁栄、多様性に迫る。
福建省の港湾都市、泉州。かつてその港から外国へ、さまざまな品物とともに文化が伝わった。泉州で作られた磁器はヨーロッパへ渡り、模倣されるほど質を認められた。商船が海賊などに狙われ始めると造船技術が向上し、自衛手段として拳法が誕生する。また機会を求めて東南アジアへ移住する中国人が増え、彼らは移民として新たな生活を模索する。泉州港の国際貿易の発展とともに世界に広まった中国文化を追う。