ナショナル ジオグラフィック

第二次世界大戦:ナチス敗北の全貌

原題: How The Nazis Lost the War
第二次世界大戦:ナチス敗北の全貌の写真

番組内容

ヒトラーが率いたナチス・ドイツはなぜ第二次世界大戦に敗れたのか。1939~1940年前半まで圧倒的な軍事力でヨーロッパ、北アフリカ、ソ連を脅かしていたドイツ。しかし優勢は⾧続きせず、やがて崩壊へと向かっていく。ナチ党はいかにして国民の目を欺いて権力を握り、ヨーロッパを恐怖に陥れたのだろうか。歴史家や社会学者、軍事戦略家らのインタビューを交えながら、敗者の目線で破滅への経緯を解き明かす。

■60分×6話

エピソード

「 奇妙な同盟関係 (原題: Strange Bedfellows) 」

奇妙な同盟関係 (原題: Strange Bedfellows)の写真

ヨーロッパで戦線を拡大するため、ヒトラーは同盟国となる相手を探していた。しかしその選択肢は限られたものだった。はじめはソ連と手を組むが、一方的に不可侵条約を破棄。ついにはファシスト体制のイタリア、帝国主義の日本と軍事同盟を結ぶ。しかし、この同盟は信頼関係の上に築かれたものではなく、互いの利害も一致していなかった。奇妙な同盟関係は、やがてナチス・ドイツを破滅へと追い込むことになる。

「 まぼろしの超兵器 (原題: Wonder(less) Weapons) 」

まぼろしの超兵器 (原題: Wonder(less) Weapons)の写真

ヒトラーとゲッベルスが主導し、最新兵器の開発が急ピッチで進められた。戦車、戦闘機、ミサイル、軍艦などが当時の最新技術を駆使して開発されたが、その時には既に戦況は悪化していた。膨大な労働力と費用を費やしたものの、ほとんどの兵器は未完成に終わる。また実戦に投入されても役に立たないことがほとんどで、不利な戦局を変えるには至らなかった。国の威信をかけた一大プロジェクトの裏側に迫る。

「 ドラッグ・妄想・終焉 (原題: Drugs, Delusion & Demise) 」

ドラッグ・妄想・終焉 (原題: Drugs, Delusion & Demise)の写真

第二次世界大戦中、主治医モレルのもとでオピオイド、メタンフェタミンなど様々なドラッグを使用していたヒトラー。ドラッグは、残虐非道な政策をくりだすヒトラーの政権運営にどのような影響を与えたのか。複雑な生い立ちや、第一次世界大戦の従軍経験と合わせて、ヒトラーの人格がどのように形成されたのかひも解く。戦争を指揮する立場でありながら、薬物におぼれた独裁者の真の姿に迫る。

「 嫉妬と確執 (原題: The Bitchy Inner Circle) 」

嫉妬と確執 (原題: The Bitchy Inner Circle)の写真

ヒトラーの側近であるゲーリング、ゲッベルス、ヒムラー、ボルマン。権力と富にとりつかれた4人は、ヒトラーに媚びることで、ナチ党のヒエラルキーを駆け上がっていった。ヒトラーの忠実な部下として任務をこなし、結束しているかのように見えた4人だが、裏では互いに嫉妬心を燃やし、相手を蹴落とすことを考えていた。ヒトラーの側近たちから、ナチス・ドイツが戦争に敗れた一因を探る。

「 ホロコースト (原題: The Enemy Within) 」

ホロコースト (原題: The Enemy Within)の写真

アーリア人こそが人種的に優れていると信じ、反ユダヤ主義を掲げるヒトラー。ゲッベルス、ヒムラーらの側近と共に、ユダヤ人商店の不買運動や公職追放など、ユダヤ人排除の政策を次々と打ち出していく。第二次世界大戦が始まると、ユダヤ人への迫害はさらに激しいものとなり、やがて絶滅収容所へ送られることとなる。おびただしい数の犠牲者を出したホロコーストはなぜ行われたのか。その経緯を解き明かす。

「 ヒトラーの失策 (原題: Military Blunders) 」

ヒトラーの失策 (原題: Military Blunders)の写真

開戦当初の順調なスタートに気をよくしていたヒトラーは、フランス侵攻の成功ではずみをつける。そのままイギリスも制圧するかに見えたが、ダンケルクの戦いや、バトル・オブ・ブリテンでは、ヒトラーの失策で目前の勝利を逃してしまう。スターリングラードの戦いやノルマンディー上陸作戦など、第二次世界大戦の転換期となった大きな戦いを振り返りながら、ヒトラーが軍人としてはいかに無知であったかを明らかにする。

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