フィヨルドが連なるノルウェー沿岸部は、かつてバイキングが暮らした土地で今では冒険家たちの憧れの地だ。スリル溢れるベースジャンプやダイナミックな氷河トレッキング、フィヨルドでのカヤッキングなど、多彩なアクティビティを通してバイキングの精神に触れる。神話と絶景に彩られたノルウェー南部のオスロフィヨルドから北部のロフォーテン諸島まで、歴史と大自然が息づくノルウェーの沿岸部を巡る。
スカンジナビア半島を南北に貫く壮大な山脈。全長1400キロメートルに及ぶ「北の背骨」だ。ノルウェー北部のなだらかな隆起に始まる山脈は南下しながら高さと険しさを増す。そしてヨーロッパ最高峰ガルフピッケンを経て、フィヨルドの海へと急激に落ち込む。変化に富んだ地形はホッキョクギツネやトナカイ、オオヤマネコ、オオカミなどに住処を与え、人々を冒険へと誘う。北欧の山岳地帯の四季を追う。
北極圏には年に一度、24時間太陽の沈まない魔法のような季節が訪れる。生き物たちはそれぞれ、つかの間の休暇を最大限に楽しむ。繁殖にいそしむ魚や鳥、釣りやサーフィンを楽しむ人間たち。しかし夏はあっという間に過ぎ去り、秋になれば辺りはすぐにまた雪と氷に覆われる。犬ゾリを走らせ、トナカイを遊牧し、人間と動物は賢く共存してゆく。厳しい寒さと暗闇の中を生き延び、動物たちは再び巡ってくる夏を待つ。
豊かな水に恵まれたフィンランドでは、水は動物たちだけでなく、人々の日常生活や文化にも影響を与えている。絶滅寸前のサイマーワモンアザラシをはじめ、水辺に集まるフィンランド特有の野生動物の生態に迫り、さらに、水と共存する人々の生活を紹介。たくさんの湖や川に囲まれたこの地では、人々はフェリーやホバークラフトを使い、水上も交通路として活用している。アイススケートやサウナなどの独特の文化も見どころの1つだ。
ノルウェー、スウェーデン、フィンランドを越えて、ロシアまで続く広大な森。タイガは、さまざまな野生動物の住みかだ。オオヤマネコやオオカミ、アカギツネが獲物を狙い、アナグマやビーバーは家づくりに専念する。しかし北欧の冬は厳しい。秋のうちに充分な備えをしたものだけが、春を迎えることができるのだ。タイガがもたらす恵みと試練が、森の動物たちに、たくましく生きる力を与えている。