インドの大型ネコ科動物は生態系を保つために欠かせない捕食者で、この国を代表する動物だ。今回取り上げるのは、ヒマラヤ山脈に生息するユキヒョウ。獲物が不足する冬の山では、食料の確保は至難の業だ。そんな中、捕らえた獲物を横取りしようとアカギツネがやってくる。さらに、山岳地帯に暮らすヒョウの激しい縄張り争いや、絶滅の危機にさらされたギル国立公園のインドライオンなどの生態も紹介する。
人口大国と同時に、野生動物の大国でもあるインド。そんなインドの広大な国土には、10種類もの小型ネコ科動物が生息している。しかし、ほとんどが夜行性で警戒心も強いため、野生の状態で目にする機会はほとんどない。それぞれに魅力を持った小型ネコ科動物たちはどんな環境で、どんな暮らしをしているのか。ホストのサンデシュ・カドゥアと共に、時に荒々しく、時にかわいい表情を見せる彼らの姿に迫る。