海抜およそ4800メートルに広がる中国の人里離れた山岳地帯。ここでも動物たちは家族を作り、厳しい環境に適応しながら必死に生きている。ユキヒョウの母親は、山で生き抜く術を子供に教え、チベットスナギツネは子ギツネを狙う捕食者と闘い、マヌルネコは小さな体をさらに丸くして、こっそり獲物に近づく。厳しい寒さ、乏しい食糧、険しい地形という困難に立ち向かい、懸命に命をつなぐ動物たちの驚くべき能力や家族の絆に迫る。
雲南省の南部にあるジャングルには、中国国内でも特殊な生態系が広がり、多様性に富んだ生き物たちが暮らしている。霊長類、鳥、クマ、コウモリ、ミツバチ、ゾウ、幼虫など、多種多様な生き物たちの生態に迫る。一見、豊富な水と緑に恵まれ、楽園とも思えるジャングルでも、生き物たちは生存をかけて奮闘している。想像もつかないような方法で環境に適応しようと、しのぎを削る彼らの姿を、貴重な映像と共に紹介する。
中国の中部から南部にかけて広がるタケの森には、たくさんの秘密と驚きが潜んでいる。そこで暮らすのは世界的に有名なジャイアントパンダ、レッサーパンダ、チベットモンキーなど。他にも珍しいカマキリやコウモリ、カエルなど、見た目も生態も魅惑的な生き物たちの宝庫だ。中国を象徴する植物とも言えるタケの森で、太古から培った生きる知恵を巧みに使い、切磋琢磨する動物たちの姿をジャイアントパンダの成長と共に紹介する。
中国の高地にある草原は、動物にとって厳しい生活環境。昼と夜の寒暖差が大きく、たとえ真夏でも突然吹雪が襲ってくることもある。この高原で生き残れるのは、厳しい環境に適応でき、忍耐力のある生き物だけ。彼らは草原が再び雪と氷に覆われてしまう前に、3ヶ月という短い夏の間に必死に子育てをする。懸命に生きようとするチベットスナギツネの姿と共に、高原に生きる珍しい動物たちの家族や、高原特有の植物の生態を紹介する。
中国中部の山岳地帯の森には、愛情深く、おしゃべり好きなキンシコウの群れが暮らす。1年の3分の1は雪に覆われている高山の森は、突然の激しい天候の変化に見舞われる過酷な環境。春に生まれたキンシコウの赤ちゃんは、母親や仲間たちに守られながら、森で生きるための処世術を学んでゆく。美しくも厳しい森の四季を生きるキンシコウの家族の生活と、手つかずの森で生きる珍しい動物たちの姿を、美しい映像と共に紹介する。