世界最古といわれるナミブ砂漠。乾期になると、ゾウの群れは簡単に水を飲むこともできない。2000年も生きる変わった植物、ウェルウィッチアの周りでは、焼け付く砂の上で小さな生き物たちがさまざまなドラマを繰り広げていた。岩の多い土地では、ライオンやシマウマの暮らしもサバンナと同じようにはいかない。恵みの雨が降るその時まで、砂漠の魔の手を逃れ、動物たちはどのように生き延びているのだろうか。
アフリカ大陸南端の沿岸には、夏になると様々な生き物が集まる。プランクトンの大発生に伴い、魚の大群が押し寄せ、豊かな漁場が形成されるのだ。これを頼りに、生き物たちは沿岸にコロニーを形成し、繁殖と子育てに励む。しかし海では天敵が待ち受けている。仲間同士の競争も熾烈だ。生き残れるのは強く賢いもののみ…。ミナミアフリカオットセイ、ケープペンギン、ケープシロカツオドリの繁殖から新しい世代の旅立ちまでを追う。
アフリカ南岸の海域には世界有数の豊かなサンゴ礁が広がり、サメ、ウミガメ、エイなど様々な海洋生物が集まってくる。この豊かな生態系で繰り広げられているのは過酷な生存競争だ。海の生き物たちは、この競争に生き残るためにそれぞれがユニークな方法を身に付けてきた。ある者は効率よく獲物を捕食するため、またある者は捕食者から身を守るために独自の戦略を用いている。この番組では、驚きの生存戦略の数々を紹介する。
アフリカの大地に広がる大草原。そこは野生動物の宝庫で、地球上で最も多くの陸生哺乳類が集まる場所といわれている。大自然の過酷な掟に従いながら、1日1日を懸命に生きるヌーやハイエナ、ライオン、シマウマ、アンテロープたち。季節に応じて、時に優しく、時に厳しい表情を見せる草原で、環境に適応しながら壮大なドラマを繰り広げる野生動物たちの姿に迫る。
アフリカ大陸南部に広がるカラハリ。激しい乾燥と焼けつくような暑さが支配する世界だ。短い雨季を前に、多くの動物たちが繁殖期を迎える。新しい命を守るため、ミーアキャットは巣穴を拡張し、シャカイハタオリは用心棒を雇い、オオミミギツネは夫婦で力を合わせる。しかし未熟で弱い子どもたちを捕食動物が見逃すはずもない。ジャッカルやチーター、リカオン、そしてライオンが狩りのチャンスをうかがっている。
南アフリカのマラマラ動物保護区には多くの野生動物が暮らしている。インパラやスイギュウなどの草食動物は豊富に生える草を食べ、ライオンやヒョウは、その草食動物を狩って暮らし、ハイエナは獲物の横取りを狙う。それぞれが生きるために必死だ。特に肉食獣たちは自らの空腹を満たし、家族を養うために、狩りを続けなければならない。この番組では肉食獣が狩りに奮闘しながら家族を育てていく姿を追う。