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SCROLL
時は17世紀末、北米大陸におけるフランスの植民地域ニューフランスを舞台に、熾烈な領土争いに翻弄される人々の数奇な運命を描く壮大な歴史ドラマ。
映画『ブロークバック・マウンテン』の原作者としても知られるピューリッツァー賞作家アニー・プルーの同名小説を、あの『グランド・ブダペスト・ホテル』や『レディ・バード』の制作陣がドラマ化を実現。キャストにも『ハリー・ポッター』シリーズのデヴィッド・シューリスやオスカー女優マーシャ・ゲイ・ハーデンなどの実力派が揃った超大作が日本初放送される!
あらすじ
時代背景
⼈物相関図
ムービー
エピソード
16世紀半ばに始まったフランスの北米大陸入植。17世紀後半にルイ14世は植民地ニューフランスの強化に乗り出す。最大の課題は人口を増やすこと。そこで入植者と結婚して子供を産むため‟王の娘たち“と呼ばれる若い女性が、労働人口不足を補うため貧困層や元受刑者が年季奉公者として送り込まれる。
だが、1670年にイギリスの国策貿易会社ハドソン湾会社が設立されたことで、フランスが独占していた毛皮貿易が脅かされ、1689年にフランスとイギリス、先住民との間でウィリアム王戦争が勃発する。
15世紀に始まった大航海時代。ポルトガルとスペインを中心とするヨーロッパ列強が、アフリカ大陸やアジア大陸へ勢力拡大を始めたのである。そうした中、スペインを共同統治するカスティーリャ女王イサベル一世とアラゴン王フェルナンド二世は、ジェノヴァの商人クリストファー・コロンブスのインド航路開拓を支援。
1492年にバハマ諸島へ到達したコロンブスは、そこをアジア(インディアス)の一部だと勘違いする。1498年には3度目の航海で遂に南米大陸へと到達。16世紀初頭になってようやく、そこがアジアではなく新大陸であるとの認識が広まっていった。
なお、アメリカ大陸には2万5000年前から先住民が暮らしていたが、ヨーロッパ人との遭遇によって征服され数を大幅に減らすこととなる。
新大陸の覇権を最初に制したのは南から開拓したスペインとポルトガル。後れを取ったフランスとイギリスは北西航路へ回る。
1534年にカナダ北西部へ入植したフランスは徐々に領土を拡大し、イギリスも1583年にニューファンドランド島を最初の植民地とする。
1588年にはアルマダ戦争でイギリス海軍がスペインの無敵艦隊を破ったことからスペインが衰退し、イギリスは次々と植民地を増やしていく。
しかし1754年に7年戦争が勃発。北米ではフランス軍が先住民と共にイギリス軍と戦った(フレンチ・インディアン戦争)ものの、1763年のパリ条約でイギリスはフランスとスペインから領土の多くを割譲される。かくして、北米大陸の覇権はイギリスが制することとなった。
7年戦争の終結後、北米の植民地は本国イギリスの圧政に直面する。失った戦争費用を植民地から回収すべく、イギリスは植民地に通商規制強化や増税などの理不尽な政策を強いたのだ。
やがて北米植民地全域で抵抗運動が活発化し、1773年には急進派が東インド会社の商船を襲撃するボストン茶会事件が発生。これに対して激怒した本国議会が強硬策に出たことから、1775年4月にアメリカ独立戦争の火ぶたが切って落とされる。
十三植民地の大陸会議はジョージ・ワシントンを大陸軍の総司令官に任命。イギリス軍との戦闘が長期化する中、1776年7月4日にアメリカ独立宣言が採択される。その後、ヨークタウンの戦いでアメリカ側が大勝利し、1783年のパリ条約でイギリスはアメリカ合衆国の独立を認めることとなった。
フランス人のルネ・セルとシャルル・デュケは、年季奉公をするためニューフランスへ。植民地の人口を増やすために送り込まれた“王の娘たち”は、修道女マザー・サブリーヌに体を調べられる。失踪した同僚ランダル・クロスを捜しにやってきたハドソン湾会社のハミシュ・ゴームズとイヴォンは、先住民のイロコワが行った虐殺の生存者である司祭と少女を森で発見する。そして、その虐殺の裏にはイギリス人の陰謀が渦巻いていた。
ゴームズとイヴォンは、イロコワが行った虐殺の現場で見つけた司祭と少女を町の宿に連れて帰る。イヴォンが馬小屋で司祭を見張り、マチルダが宿で少女の面倒を見ることに。トレパニーの下で年季奉公をしていたデュケは、奉公先から逃げて先住民のワイアンドットに捕らえられる。ラファージは、虐殺の生存者がいたことをクックにとがめられる。そして、息子のトムと共に宿と馬小屋を襲撃し、司祭と少女を始末しようと試みる。
宿を襲撃したラファージを追ってゴームズも森の中へ。闇に紛れたラファージにゴームズが襲われるが、アンリが現われラファージを殺す。イヴォンが見張っていた司祭は、宣教師たちに連れていかれる。町に戻ったゴームズはクックと話をする中で、ニューフランスに来た本当の理由を告げる。そんな中、"国王の娘たち"のお見合いパーティーが開かれるが、その最中、クックに雇われたデュケが、トムをウォビクから連れ出す。
先住民のイロコワが、仲間の遺体を回収するため、ウォビクに戻ってきた。彼らは遺体と共に、その場に居合わせたガブリエル神父を連れ去る。"国王の娘たち"は、結ばれた男性とそれぞれの家に向かう。クックが虐殺に関与していると聞いたブシャールはクックを問い詰める。フランシスが死に、1人で宿を切り盛りすることになったマチルドの元にガスケが訪れる。そして、ガスケが強引にマチルドに迫るのを見たルナーデットは…。
ウォビクを訪れた監督官は、先住民のイロコワに連れ去られたガブリエル神父の救出をブシャールに命じる。ブシャールたちは、イロコワの居場所を知る先住民のワイアンドットの協力を得るため、ワイアンドットと親交のあるトレパニーに交渉を依頼する。ケベックシティでの用事を済ませたゴームズたちが宿に戻ると、テーブルに顔を突っ伏した1人の客がいた。マチルドがその客に声をかけると、そこにいたのは意外な人物だった。
ブシャールとトレパニーは、先住民のワイアンドットの案内のもと、先住民のイロコワに捕らえられたガブリエル神父とセルの救出に向かう。救出に同行した司祭たちが話し合いでの解決を試みるがうまくいかず、イロコワの敵対心を煽る結果となる。クロスを見つけたゴームズは、妻の元へ帰るよう説得するが、自分は死んだことにしてほしいとクロスに頼まれる。そしてゴームズたちは、会社が指示したクロスの届け物について知る。
監督官は、先住民のイロコワに殺された司祭たちの遺体の回収を治安官に命じる。だが、イロコワの狙いがフランス人であることから、イギリス人であるクックを送り込むよう治安官が提案し、監督官も同意する。そしてマザー・サブリーヌの申し出により修道女たちも同行することに。クックが遺体の回収に向かう中、マチルドは、デルフィーヌにクックと一緒になることがお互いのためだと説得する。そこにはマチルドなりの考えがあった。
結婚式を控え、マリの存在が気になるメリッサンドは、トレパニーにマリをセルに与えるよう提案する。マリと一緒になれば土地を与えると言われたセルは、マリに自分の思いを告げる。ゴームズは、取引の件でクックの元を訪れるが、クックに銃の引き渡しを断られる。だが、クックの所持する銃の在りかを知ったデュケに、個人的に話を持ちかけられ、ゴームズはデュケと取引することに。この取引によって、ウォビクに危機が迫る。
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