アストンマーティンは窮地に立たされている。今日の自動車業界では複合企業の一員となるのが多数派の流れだが、アストンマーティンは独立した企業であり続けている。彼らが名高いメーカーとして今後も生き残るためには、ブランドの看板となる新たな車が必要だった。そこで生まれたのがDBSスーパーレッジェーラだ。アストンマーティンの命運を握った究極の一台のデザインから完成に至るまで、誕生の裏側に迫っていく。
長い伝統を持つ高級車メーカー、フェラーリでおよそ10年にわたり高い人気を誇ってきたのがグランドツーリング(GT)モデルのカリフォルニアだ。その後継モデルとなる新型GTモデル、ポルトフィーノが誕生した。開発チームが目指したのは、よりセクシーな外観、大幅な軽量化、フェラーリ車ならではの感動体験。フェラーリの意看を背負っていくポルトフィーノ開発の舞台裏に密着するとともに、フェラーリが歩んできた歴史も紹介していく。
スポーツ界のスター、人気ラッパー、大富豪が愛して止まない車。それがベントレー・コンチネンタルGTだ。初代誕生から15年以上、高級GTカーのジャンルでも最も成功を収めたシリーズである。2017年、同社は時代に遅れをとらないよう、3代目に当たる新型モデルを開発した。携わったスタッフへのインタビューや工場での取材を通し、3代目の魅力と、高級車と呼ばれる所以である、手作業による車作りの裏側に迫っていく。
ランボルギーニがスーパーカー業界で頂点に君臨し続けるべく生み出した、最高級スポーツカー、アヴェンタドールSVJ。サンタアガータの猛牛と呼ばれるブランドの新たな看板商品は、派手さと大胆さを兼ね備えており、従来のイタリア製自然吸気式V型12気筒エンジを搭載する最後の車になるかもしれない。この一台でドイツの名高いニュルブルクリンク・ノルドシュライフェの記録更新に挑むが、果たして吉と出るか凶と出るか。
オートモーティブ・アーティストのオラチオ・パガーニが前作ウアイラ・クーペを超える超高級スーパーカーの製作に乗り出した。その名も「ウアイラ・ロードスター」。ルネサンス時代の巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチに憧れるパガーニは、究極の美しさと性能を兼ね備えた車を目指す。素材を見直して軽量化を図ったり、空力特性を高めたり、接地性の高いタイヤを開発したりとあらゆる手段を尽くす。妥協の入り込む余地はない。
自動車業界は今、変革の時期を迎えており、旧来のエンジン車が衰退しつつある。かの有名スポーツカーメーカー・ポルシェも、その流れを無視できない。同社初の完全電気自動車「タイカン」の開発に乗り出した。目標は、現在、電気自動車業界の頂点に君臨しているテスラのEVに打ち勝つことだ。普段乗りに十分な航続可能距離を確保しつつも、これまで通りの?ポルシェらしい"走行性能を実現することは果たして可能なのだろうか?