ウクライナが誇る世界最大の貨物輸送機アントノフAN-225。最大離陸重量は600トンを超え、数々の世界記録を持ちながら、世界中で1機しか運用されていない飛行機だ。プラハからオーストラリアのパースまで、巨大な発電機を運ぶ任務を負ったAN-225に密着しながら、その誕生の歴史を追い、これほど巨大な飛行機がなぜ空を飛べるのか、機体に隠された革新技術を明らかにする。
GPO社製の半潜水型重量物運搬船アメジストの荷積みに密着し、何万トンという重量物を荷積み・輸送できる秘密に迫る。重量物に耐えられるメインデッキ、巨大な船を操る推進システム、驚きの精密さで作るプロペラや舵、船全体を利用した大量のバラストタンクなど、搭載された驚異の技術が明らかにされる。ニキチュク船長、荷積みのスペシャリストのアレックスの指揮の下、メキシコ湾で巨大な石油掘削リグの荷積みに成功し、オマーンへと旅立つ。
史上最大の宇宙ステーションとして拡張を続ける、国際宇宙ステーション。たった2つのモジュールの結合から始まったISSの成り立ちと、今日に至るまでの技術者とクルーの献身的努力の歴史をたどり、地上への依存を減らして自立を目指す革新的な取り組みに迫る。宇宙滞在に不可欠な水と空気の再生システム、太陽光による電力生産で自給自足を目指すISS。驚くべき技術の数々が、さらに先の宇宙へ踏み出す人類の第一歩となる。
世界一の高さを誇るドバイの超高層ビル、ブルジュ・ハリファ。全高828メートル、重量は約50万トン。使用されている鉄筋をすべて繋げたら、地球4分の1周分に相当する巨大な建物だ。しかしドバイは地盤の軟弱な砂漠地帯で、上空には砂漠特有の強風が吹き荒れる。このような土地に巨大なビルを建てることができたのはなぜなのか。世界一高いビルの内側に隠された、驚きの技術を明らかにする。
シンガポールのナショナル・スタジアムは、世界最大を誇るドーム型スタジアムである。埋め立て地の地質的問題、熱帯気候ゆえに求められる開閉式屋根と育たない天然芝、そして冷却システム。あらゆる難条件に屈することなく、執念とも言える努力と驚異の技術力で作り上げたスタジアムは、大きさだけでなく国際的イベントを主催できるクオリティーを持ち合わせる。今まさに世界に目を向けるシンガポールの勢いを象徴するスタジアムだ。
ドイツのヴォルフスブルクにある世界最大の自動車工場。モナコ公国の約3倍の敷地面積を持つ、フォルクスワーゲン社の自動車工場だ。第二次世界大戦前、ヒトラーの命で「国民車(フォルクスワーゲン)」を作るために設立され、現在は年間の生産能力100万台を誇る。このあり得ないような数字はどのような技術革新によって実現されるのか、巨大な工場に隠された、工学技術と生産革新を明らかにする。