1941年12月7日、日本は真珠湾を奇襲しアメリカ太平洋艦隊に大きな打撃を与え、第二次世界大戦の口火を切った。テクノロジー専門家ピートと軍事史家マーティーが、戦闘の行われたオアフ島一帯で、破壊され海に沈む軍用機や爆撃を受けた基地、沈没した戦艦アリゾナなどを、最新のスキャン技術で探査し、AR技術を用いて3Dモデルとして再現する。アメリカが被った知られざる傷跡が明らかになる。
第二次世界大戦でドイツは弾道ミサイル「V2ロケット」でロンドンなどを攻撃した。ピート・ケルシーとマーティー・モーガンは、ドイツ、ペーネミュンデとミッテルバウ・ドーラのV2ロケットの極秘施設を調査する。イギリス空軍にペーネミュンデの施設が攻撃された後、ナチスはミッテルバウ・ドーラの鉱山の中に工場を作り、ロケットを製造していた。工場は強制収容所でもあり、過酷な労働を強いられた収容者たちが大勢命を落とした。
第二次世界大戦で地中海に浮かぶ小さな島国、マルタは枢軸国の激しい爆撃にさらされた。島にはイギリス軍の潜水艦基地があったからである。枢軸国は島を包囲し、港への物資の輸送を妨害、マルタの人々を飢えさせ、降伏寸前まで追い詰める。人々は広大な地下防空壕で爆撃に耐え、アメリカ軍の支援も得て戦況は好転する。
1942年、日本軍はパプアニューギニアのラバウルを占拠する。やがて連合軍の激しい爆撃が始まるが日本軍は抵抗し続ける。マーティーとピートは海底に沈む零戦や、ラバウルの地下要塞、激戦が繰り広げられた険しいココダ山道を調べ、日本軍が敗走に至った経緯を突き止める。
イタリアの山で繰り広げられたサン・ピエトロの戦い、アメリカ軍が川を渡れず苦戦したラピド川の戦い、歴史ある修道院があるモンテ・カッシーノの戦いについて調査する。テクノロジーの専門家のピート・ケルシーと軍事史の研究家のマーティー・モーガンは、連合軍がドイツ軍に勝利し、ローマを解放するまでの軌跡をたどる。
テクノロジーの専門家のピート・ケルシーと軍事史の研究家のマーティー・モーガンは、1944年の秋から冬にかけて、アメリカ軍とドイツ軍が死闘を繰り広げたヒュルトゲンの森の戦いについて調査する。複数の防衛線が敷かれた森で、アメリカ軍がいかにして前進したか、なにが多くのアメリカ兵の命を奪ったかを解明する。