「グローバル・シチズン・フェスティバル」の映像と共にグローバル・シチズンの活動を紹介。2030年までに貧困をなくすため、ヒュー・ジャックマンやベッキー・Gが啓発活動に尽力する。貧困問題における過去20年間の成果と現状、貧困をなくす画期的な取り組みとは?メキシコの取材で明らかになる貧困層の現実。各国政府や民間企業が立ち上がり、開発途上国における女性の社会進出やジェンダー平等を支援する。
ニューヨークでは、貧困層や有色人種の人々が保釈金制度に苦しめられてきた。払えない保釈金を課せられ、身柄を拘束され続けることで、人々は職や生活の基盤を失い、さらなる貧困に陥っていく。州に保釈金制度の廃止を訴え、不公平に立ち向かう当事者たちの活動を追う。そんな中、コモンは自ら保釈金の納入を体験。コモンやアッシャーのSNSを通じた呼びかけにより、活動を支持する声が高まっていく。
ベネズエラの経済危機から逃れた多くの難民がペルーの国境に押し寄せている。彼らは人道支援により支えられているが、子供たちの教育まで手が届かない。現状を取材するべく、エミー賞に輝いたこともある女優、レイチェル・ブロズナハンがペルーに渡る。難民の子供たちや災害で被災した子供たちの悲惨な現実を目の当たりにした彼女は、米国、英国、アイルランドに「教育を後回しにはできない基金」への支援を呼びかける。
2018年に史上最大規模の「グローバル・シチズン・フェスティバル」が開催された南アフリカ。この国の女子生徒にとって、「月経貧困」が深刻な問題となっている。多くの生徒が、家計の事情で生理用品を入手できず、生理期間中に学校を欠席することを余儀なくされているのだ。こうした教育機会の欠如は、女性の自己実現や社会進出の妨げにもなっている。グローバル・シチズンは、南アフリカ政府に問題解決へ向けた財政支援を要請する。
新興国から大量のプラスチックごみが海に流出している。廃棄物管理が追いついていないのだ。フィリピンでは、マニラ湾の汚染が深刻化しており、海岸はごみであふれ、漁師たちを悩ませている。悲惨な状況を脱しようと、フィリピン政府は廃棄物対策に動き出した。だが、貧困層を抱える地方自治体は財源不足で、廃棄物管理まで手が回らない。エミー賞を受賞した俳優、ダレン・クリスが現地へ渡り、廃棄物ゼロ都市の実現に尽力する。
世界では、不衛生な飲み水や環境が引き起こす下痢性疾患により、5歳未満の子供たちが、毎日700人も命を落としている。女優、ウゾ・アドゥーバが訪れたのはナイジェリアの農村部。そこで出会った人々は、安全な水源を確保できず、感染症に苦しみながらも、茶色く濁った川の水を飲むしかないと語る。根本的な解決には、国や地方政府の取り組みが不可欠だ。アドゥーバは、ナイジェリアの政治家たちに人々の声を伝える。