ロンドン郊外の郵便配達員、ジミー・ケリー。単調な毎日に嫌気が差していたところに早期退職の話が舞い込むと、彼はすぐに仕事を辞め、タイでバーを開くという夢を退職金で実現させる。それは売春やドラッグの売人、警察への賄賂に関わる世界だったが、バーの経営は軌道に乗り、彼は店を大きくしたいという新たな夢を抱く。そして店舗資金を覚醒剤"アイス"の売買で稼ごうと企てるが…。彼の夢は再びかなうのだろうか。
1969年、デビッドは親友トムと組んで大麻の密輸を生業にしていた。ある時2人はアフガニスタンで大麻を仕入れてドイツで売りさばくことを思いつき、車でヨーロッパを横断。旅を満喫し、大麻も無事に手に入れたのも束の間、ギリシャ国境で密輸がバレて捕まってしまう。島にある刑務所に入れられた2人は何とか脱獄を図るもあえなく失敗。しかし諦めることなく、綿密な計画を立てて2度目の脱獄に挑む。
ロンドンで人材関係の職にあったマイケル・シンは、離婚をきっかけに職も失ってしまう。失意の底にいたマイケルは、偶然、旧友アンドレと再会し、カネに困っていたのと、親友のためという思いから、ドミニカのコカイン王からコカインを買い、ロンドンに密輸する話に乗ってしまう。工夫を凝らして密輸を続けるマイケルに、仲間と共に大量に密輸する計画が持ち上がる。マイケルは話に乗るのか?計画はうまくいくのだろうか。
メキシコと国境を接するテキサス州エルパソで育ったカルロスは、出産を控えた恋人と慎ましく暮らしていた。ところがメキシコに住む祖母を見舞った際、麻薬カルテルの一味と間違われて逮捕される。壮絶な拷問の末に入れられた刑務所はカルテルやギャングが幅を利かせる無法地帯。はじめはおびえていたカルロスだが、カルテルの大物と親しくなったことで次第に悪に魅入られ、危険な世界に足を踏み入れてしまう。
ニックはスキー選手としてオリンピック予選の練習中、事故で将来を閉ざされる。自暴自棄になった彼は南仏に向かい、ドラッグの売人をしている知り合いから売人に誘われる。やがて彼は一大麻薬組織と知り合い、ロシア人が買ったコロンビアのコカインを、アルゼンチンで受け取る仕事を頼まれる。だが受け取るだけのはずが、密輸まで負うはめに。策を練ってアルゼンチンからヨーロッパへ密輸を行うニックに、試練が次々襲いかかる。
ダンサーを夢見るロサンゼルス育ちのラターシャは、仕事で行ったバンコクで年上の男性フィリップと恋に落ちる。ラターシャはフィリップに誘われて彼の故郷パリに1人で行くことになったが、彼に持たされた荷物にドラッグが入っていたため空港で逮捕されてしまう。タイの刑務所に入れられ不安な日々を過ごすラターシャは、自分が妊娠していることに気づく。子供の父親は誰なのか?ラターシャは刑務所を出られるのか?
キースと仲間は、アメリカ政府の麻薬対策任務でコロンビアに赴任中、飛行機がアンデス山脈に墜落し、無差別な残虐行為で知られるコロンビア革命軍(FARC)に拘束される。革命軍の目的は、コロンビア政府に拘束された仲間と交換するための人質確保だった。事故のケガや体調不良に苦しむキース。さらにキースたちは、ジャングル奥地の収容所に連行される。そこで目にしたのは、何年も前にとらえられた人質たちの姿だった。
カナダのカルガリーに暮らすクリスティーナはパーティー好きな女の子。軽い気持ちでドラッグを楽しんでいたが、やがて日常生活に支障をきたすほど依存してしまい仕事をクビになる。生活に困ったクリスティーナは友人の誘いでパナマからコカインを密輸する仕事に参加。しかし一度目はカナダに帰国直後に密輸品を持ち逃げされて失敗。二度目はパナマの空港で捕まり刑務所送りに。そして塀の中でさらにドラッグにのめり込んでしまう。
孤独を感じていたマークは、「和尚」の名で知られる宗教家、ラジニーシのニュースを目にし、インドにある彼のコミューンを訪ねる。そこで充実感を味わい、この生活を続けたいと思ったマークは、友達に誘われて大量のハシシを購入。いったん帰国するため、彼はハシシを宿に預けるべく郵便で送ることにする。だがどこで送ろうとしても、中身を確認すると言われるのだった。彼は郵送に成功し、望む生活を手に入れられるだろうか。
テキサスに暮らすパリスは、いとこのマーロンの紹介で販売員の仕事をしていた。実業家の父親は幼い頃に家を出ていたが関係は良好で、パリスにとって憧れの存在。そんな父親が開業するペルーの洗車場を任されることになりパリスは大張り切り。しかし突然、父親宅に強制捜査が入りコカインが発見される。巻き添えで捕まり刑務所に入れられたパリスは、自分をだましていた父親への怒りを募らせていく。