本格的な冬を前に、ソードは新しい救助車の購入を考えている。しかし高額の投資となるため、簡単には決められない。ビョーンが駆けつけた先では、不慣れな外国人ドライバーの車が横滑りして山を越える主要道を塞いだことで、地元住民が激怒していた。北部では、薄い氷が張った危険な道でトレーラーが動けなくなっている。クリストファーとエリクは無事に救助できるだろうか。
悪天候になるとレスキュー隊は多忙を極める。南部ではソードたちが、砂糖を積んだトラックの救援に向かう。雪用の装備をしていなかったポーランド人の運転手に、ソードはタイヤチェーンを売って収入を得る。ビョーンは救援現場でエンジンの冷却水を補充することになり、手近なものを使って器用に道具を作った。北部ではベテランのジョー・ロジャーが息子のオーレ・ヘンリクに仕事を引き継ごうとしている。
ソードは、バスとすれ違おうとして道路から落ちた大型トレーラーの救援に向かう。この事故で通れなくなった、地域で唯一の生活道路を早く復旧するため、地元住民たちも救援活動に協力する。またトー・スタイナーとアンドレイは、フェリーの上で故障したトラックから出動要請を受けた。次の出航時間までに修理を終えられるだろうか。北部ではクリストファーが、横転したごみ収集車の救援という"汚れ仕事"に奮闘する。
ノルウェーに今年も厳しい冬がやってきた。ある犯罪を捜査中の警察から、犯行現場のフィヨルドに沈められた車の引き揚げを依頼されたソードは、死体が見つかるかもしれないと、作業中も落ち着きがない。クリストファーとエリクは、ノルウェー特産のサーモンを積んだトラックを救援する。タイヤを修理した新人のアンドレイはパンクの原因が過積載だと気づき、運転手に危険性を説明するが、聞く耳を持ってもらえない。
牛乳を満載したトレーラーがスリップして山壁から数センチのところで止まった。岩にこすれて荷台が傷つけば牛乳がこぼれてしまう。しかしソードはいつでも、専門知識を生かしつつ機転を利かせて救援作業を進めていく。ビョーンは仕事中も気分がすぐれず、一匹狼のデメリットを感じていた。経験の浅いオーレ・ヘンリクは難しい仕事に直面する。家業を継ぐためには父親の手を借りずに、この試練を乗り越えなければならない。
この数年で最大級の嵐がノルウェーに襲いかかろうとしている。悪天候による事故が相次ぐ中、レスキュー隊員たちは本格的な嵐になる前に人々を下山させようと必死だ。ジョー・ロジャーは、カーブで対向車とすれ違いざまに横転したミキサー車を救出する。タンク内の生コンクリートは時間が経つと固まり、車自体が故障してしまうため、作業を急がねばならない。一方、ソードは4台のトラックが山道を塞いでいる現場に遭遇する。
ノルウェーの山で男が自動車3台を次々と盗み、逃走を続けている。ビョーンは犯人が乗り捨てた車の回収を警察に依頼された。豪雨で洪水が予想されるオッダでは、オラフとソードがトラックを救出している最中に燃料タンクに亀裂が入る恐れが出てきて、現場に緊張が走る。そしてNATOの合同軍事演習中、スウェーデンとの国境付近の道路で軍用車が横転した。そのせいで起きた大渋滞を解消すべく、ロジャーが救援に向かう。
ノルウェーでは休暇の季節になると帰省の車で道路が混雑し、衝突などが起きてレスキュー隊に次々と仕事が舞い込む。ソードは11歳の息子を連れて乗用車のトラブルを解決していく。若手のオーレ・ヘンリクが救出するのは、坂を滑り落ちて川の手前ギリギリで止まったバスだ。アンドレイは曲がりくねった細い山道で立ち往生したトラックを救う。道の先は崖で、もし道が崩れれば200メートルは落下するという過酷な現場だ。
救援現場に到着したソードは耳を疑うような知らせを聞いた。立ち往生したキャリアカーの運転手が車を置いたまま姿を消したというのだ。彼を見つけない限り、救援も渋滞の解消もできない。まだ経験が浅いエリクは、横転したトレーラーの救援を任された。高価な積み荷を傷つけず、無事に救出できるだろうか。ノルウェーの美しい山々を眺めながら車を走らせていたビョーンは、山の恐ろしさを身をもって知ることになる。
数ヵ月にわたるノルウェーの過酷な冬が今年もようやく終わりを迎えた。レスキュー隊の男たちはビジネスの上ではライバルだが、友情の絆は固い。今日は仕事ではなく、休養のため山に来ている。ソードとビョーンはある勝負で「真の山の王者」を決める。 栄誉を手にするのは、どちらだろうか。そしてこの冬、最もドラマチックでスリルに満ちていた数々の救援活動を皆で語り合う。彼らの活躍を映像と共に振り返る。