コブハクジラ
イルカにも少し似ているコブハクジラ。下顎が長く、メスは前歯が二本突き出ているのが特徴だ。海の表面で数分待機して酸素を筋肉に貯めた後、エサを求めて岩の壁沿いにどんどんと深海、おおよそ500mもの深さまでエサを求めて潜っていく。目ぼしい獲物が見つかると、クリッキング(クジラが出す音)の周波数を変える。狩りの対象となる生物が見つかるまでは、2Dのような静止画状態で辺りを認識していたのを、3D、そう映像で視界を捉え、獲物を捕まえる確率を高めるのだ。
マッコウクジラ
クジラといえば、マッコウクジラを思い浮かべる人も多いだろう。大型のこのクジラはダイビングに長けているが、そこには生態の神秘があった。一呼吸で人間は約15%の新しい酸素しか取り入れる事が出来ないのに対して、マッコウクジラは約90%も取り入れる事が出来るのだ。筋肉に酸素をストックしておくのだが、その酸素供給率も人間より約10%も上をいっている。つまり、かなり深い深海まで潜れることが推測されるのだ。ここで「推測」と言ったのも、マッコウクジラがどれだけ深く潜れるのかはまだ解明されておらず、深海世界と同様謎のベールに包まれている。