カナダでアメリカクロクマに襲われる事件が多発する。目撃者の話と、襲撃現場の詳細な分析により、少しずつ解け始める謎。干ばつがあった翌年は小果実が不作になり動物のエサが減る。春の狩猟を数年続けて禁止したことで、子グマの数が急増する。猛暑で、多くの人間がカナダにやって来る。だが調査報告は、もっと深刻な理由があると示唆していた。ひょっとしたら、クマは人間を獲物だと思うようになったのでは?
ブラジルの人気の観光地であるレシフェには、打ち寄せる波と、どこまでも続く砂浜がある。だがサメに襲われる率は世界一高い。ビーチ大好き人間たちが命を賭けるように、我ら調査隊もこの差し迫った疑問を解くために一つ一つ手がかりをつなぎ合わせていく。どのサメが犯人か?なぜ彼らの突然、襲撃するのか?サメはどこから来るのか?観光収入で暮らす地元民たちは、サメの街となりつつあるこの状況をどうやって食い止めるのか?
南アフリカのオカバンゴ湿地帯は、地球最大のオアシスである。ワイルドでエキゾチックな雰囲気はハネムーンの地として人気が高い。だが、惨劇が起こる。8日間に2人が襲われ、1人は死亡、1人は重傷。なんと犯人はカバだった。カバの牙は30センチ以上。口は150度も開き、走るスピードは時速30キロ。2つの専門家チームが今回の事件の原因を見つけるべく、カバの習性の暗部に光りを当て、彼らの奇妙な攻撃性を分析する。
5月10日、衝撃的なニュースがフロリダを駆けめぐった。フォートローダーデールで女性がワニに襲われ死亡したのだ。そのわずか5日後、さらに悪いニュースが流れた。今度は2人の女性がセントピーターズバーグとオカラでワニに殺された。アメリカワニは好機を逃さない腕利きのハンターだが、フロリダではめったに人を襲うことはない。それがなぜ急に人間狩りをするようになったのか?
2つの専門家チームが、この3件の悲劇に共通する特徴の発見に挑む。
そして、5月のある週に、人間がいかにしてハンターとしての役割を捨て、ハントされるほうに回ったかを突きとめる。
7月のある涼しい朝、タンザニアの大草原サバンナで、ハンターがアフリカスイギュウに襲われた。今、アフリカ全土で、多くの人がこの動物に襲われている。普段はおとなしいスイギュウがどうして人間を襲ったのか?調査の結果、彼らは自分を撃ったハンターに仕返しをしていたことが明らかになる。また、オスのボスが群れを守るために攻撃することも突きとめた。さらに驚いたのは、彼らが死んだ仲間の報復をもすることだった。
カナダのバンクーバー島は、切り立った山頂が海から立ち上がる、美しい島である。アメリカクロクマ、オオカミ、サケを始めとする野生動物たちのホームグラウンドであり、西半球で最もやり手の陸生ほ乳動物クーガーの生息地でもある。クーガーはアラスカからパタゴニアまで広いテリトリーを持つが、このバンクーバー島では他の地域よりも人間を襲う率が高い。2つの専門家チームが、驚くべき要因の数々を明らかにする。