ナショナル ジオグラフィック

南太平洋の島探検

原題: My Pacific Quest
南太平洋の島探検の写真

番組内容

太古の自然を求め、魅惑の島々を巡る
ニュージーランドの冒険家、エリス・エメットが南太平洋の島々を巡る、海洋冒険のドキュメンタリー。絶海の孤島と呼ぶにふさわしい島々へは飛行機で降り立つことはできず、帆船でのみたどり着くことができる。目指すのはトンガ、フィジー、ウォリス・フトゥーナ諸島、マーシャル諸島、そしてキリバスである。エリスは風や波との闘いの末に島への上陸を果たし、島で暮らす人々と交流しながら、驚異の大自然を心ゆくまで味わう。

■60分×6話

番組のみどころ

ヨット好き必見!
タイトルから想像できる通り、美しい島々の映像は誰が見ても楽しめるだろう。しかし、少しマニアックなところにも注目して欲しい。ヨットのエキスパート、冒険家エリス・エメットが披露する航海技術には目を見張り、風を仰いで泳ぐその姿にはスクリーン越しに潮風が香る。4日間など長期での航海にも望んでいるので、彼の本気具合は伝わるだろう。

エピソード

「 いざ 南太平洋へ 」

エリス・エメットは生まれながらの冒険家であり、ニュージーランドの山を中心に冒険に生きる日々を送ってきたが、今度の目的地は南太平洋の島々である。ただ1つの問題は、エリスに航海の経験がまったくないことだった。彼は友人やインストラクターから手ほどきを受け、次第に海の男にふさわしい技術と経験を身につけていく。そして船長となったエリスは大海原へ。練習航海で上陸を果たせなかったケルマディック諸島へ向かう。

「 トンガ王国の離島 」

ニュージーランドの冒険家エリス・エメットが航海術を一から学び、船でしか行けない南太平洋の島々を訪れる。今回、エメットが新船ローリー・モア号で訪れたのは大小合わせて約170の島々から成る国家、トンガ王国。本島であるトンガタプ島の南東に位置する離島エウア島の海では、ザトウクジラとの遊泳を満喫。さらには、旅で出会った孤島の住人ロフィと共に、海底火山の噴火によって誕生したまだ名もない新島へと向かう。

「 楽園フィジー諸島 」

ニュージーランドの冒険家エリス・エメットが航行術を一から学び、船でしか行けない南太平洋の島々を訪れる。今回エメットが探検するのは、333の島群から成るフィジー共和国。人食いザメと恐れられるオオメジロザメの餌付けに挑戦し、先住民族による火渡りの儀式や、ヒンドゥー教の寺院で行われる祭りに参加するなど、フィジー諸島のさまざまな伝統文化に接触。そして、ラウ諸島では、身の毛もよだつ恐ろしい歴史を知る。

「 3つの王国 」

今回のエリスの目的地は、ウォリス・フトゥーナ諸島である。フランス領ではあるが、3つの地域に分かれ、それぞれに統轄する王がいる。緊張しながら、王様との謁見という人生初の体験をするエリス。だが、それ以上に彼の興味を引いたのは孤島で1人暮らす老人だった。自給自足の暮らしを目の当たりにし、エリスは羨望を覚える。こうした島民たちとの交流の傍ら、怪物伝説のある火山湖に潜り、第二次世界大戦の遺物を発見する。

「 ビキニ環礁の真実 」

マーシャル諸島に上陸したエリスは、第二次世界大戦の激戦地となったタラワ環礁で、戦争の遺跡や遺物を数多く目にし、楽園のような島々の過去に思いをはせる。だが歴史が残したものは、それだけではない。ビキニ環礁は、冷戦中に米国が原爆実験を行った場所だからである。真実を知らされないまま島を離れたビキニの先住民に会い、今も故郷に帰ることができない彼らの苦悩を知る。そして海に潜り、核実験の遺物を探検する。

「 キリバスの王 」

海洋冒険の最後の目的地であるキリバスに上陸するエリス。しかし、その地で目にしたのは、地球温暖化による海面の上昇に苦しむ島民たちの現実だった。ある島の王様と親しくなったエリスは、昔ながらの帆走カヌーの修復を手伝い、島民らと海へこぎ出し、カヌーの操り方を教わる。それだけでなく、伝統的な踊りやウナギ漁なども体験し、固有文化を守ろうと心を砕く王の心情を知り、同じくキリバスの未来を案じるのだった。

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