豊かな自然が広がるオーストラリア北部の熱帯域。乾季と雨季が交互に訪れるこの一帯は、多くの生命が育まれる一方で、捕食動物にとって格好の狩場となっている。例えば水辺を這い回るイリエワニや、猛毒の触手を持つイルカンジクラゲ。上空からは俊敏なシロハラウミワシが容赦なく獲物に襲い掛かる。ここでは常に命を懸けた戦いが繰り広げられているのだ。北オーストラリアで猛威を振るう、凶暴な危険生物の実態に迫る。
オーストラリアの内陸部は乾燥した草原と赤土の砂漠が延々と続いている。この灼熱の地を舞台に類まれな進化を遂げてきたのが、アウトバックのモンスターたちだ。例えば全身がトゲだらけのモロクトカゲは、体に付いた水分を毛細管現象で口元に集めるという変わった特技を持っている。ナイリクタイパンとキングブラウンスネークという世界屈指の毒ヘビ同士の対決も見逃せない。渇きの大地に生きる個性豊かな生き物の数々を紹介する。
今回の舞台はオーストラリアの山岳地方。大都市シドニーの周辺に生息するシドニージョウゴグモは、人間の命も奪う猛毒で獲物を瞬時に仕留める。また水辺を好む毒ヘビ、アカハラクロヘビは、狩りだけでなくメスを巡る争いでも凶暴な一面を見せる。さらにタスマニア島に生息するタスマニアデビルやオオフクロネコなどの、どう猛な有袋類も登場。オーストラリアでしか見られないモンスターたちの戦慄のシーンをお見逃しなく。