メキシコで製造された麻薬は最大の密輸先であるアメリカへと渡り、都市を中心に高額で売買されている。その一連の流れに大きく関与しているのがカルテルという薬物犯罪組織だ。彼らが構築する流通網は複雑かつ巧妙である。その一方で捜査当局は、社会の秩序を取り戻すためにも、総力を挙げて密輸ルートの根絶を目指している。今回は薬物犯罪組織と捜査当局、それぞれの当事者から話を聞き、闇に包まれた麻薬産業の最前線を追う。
違法薬物の需要が高まる中、世界中で捜査当局と薬物犯罪組織、そして常習者たちの果てしない攻防が繰り広げられている。ペルーではコカインの流通を阻止するため、捜査官たちが密造所を捜索。オーストラリアでは、メタンフェタミンの原料を中国から密輸する組織が暗躍。さらに、ドミニカ共和国では、元中毒患者がクラック中毒の女性を救うために奮闘する。需要と供給の上に成り立つ、巨大な麻薬産業の実態に迫る。
謝肉祭、春休み、独立記念日、ハロウィン、クリスマスなど、アメリカで一年を通してある休暇シーズンのたびに、世間は賑わう。そこには麻薬を求める人々がひしめき、同時にそれを狙って稼ごうとする麻薬ディーラーたちも集まる。また麻薬が原因の事件も多発するため、警察などは対応に追われる。そこには、様々な麻薬の種類、買い手、ディーラーたちが存在する。そうした休暇シーズンの麻薬をめぐる実態に迫る。
世の中の景気とは無関係に繁栄を続ける産業、それが麻薬産業だ。麻薬という名の死神は、世界の隙間を見つけては足を踏み入れ、勢力の拡大を続けている。今回のエピソードでは、その死神にターゲットにされたウクライナやメキシコ、アメリカ各地の一角に焦点を当て、麻薬ディーラーやその用心棒、麻薬取締局の捜査官や救急医療隊員など、麻薬に取り付かれた人々とそれに立ち向かう人々の声を聞きながら、その恐怖と実態に迫る。
麻薬の売人の中には、刑務所内で麻薬ビジネスを行なう者がいる。刑務所には薬物を欲しがり、高値で買う人が多く、売人にとって最高の市場なのだ。今回は、そんな刑務所内での麻薬ビジネスに迫る。金儲けのために刑務所内に薬物を運び込むストリートギャング、強大な組織のメンバー、そして看守などにスポットライトを当てる。一方で、麻薬取引撲滅の強化や、刑務所内の麻薬中毒者更正プログラムの普及などについても取り上げる。
違法薬物の世界では今や女性の存在が無視できない。薬物常用者の女性が最も手っ取り早く麻薬代を稼ぐ方法は売春だ。ストリップクラブなどで働く女性も多い。麻薬産業と性産業は切っても切れない関係にあるのだ。一方で麻薬取引の世界で暗躍する女性たちもいる。運び屋として雇われたり、麻薬密売を取り仕切ったりして大金を手にしようとする女性たち。今回のエピソードでは薬物が絡む様々な仕事に手を染める女性たちの実態に迫る。