アメリカ全土で消費される果物や野菜の半分を栽培しているカリフォルニア州。ここで今、深刻な水不足が起きている。番組では多角的な調査を通じ、いかにして少数の権力者が貴重な水資源を操作し、人々を危機に陥れているかに迫っていく。カリフォルニアの農業は、そして住人たちの生活は今後どうなっていくのだろうか。アメリカにとって、そして世界にとって、これは他人事では済まされない問題なのである。
いかにして巨大企業が金と権力を乱用し、結果として私たちの大切な水源や供給網、貴重な地下資源を汚染する事態になっているのかを調査し追及する。また水質汚染を防ぐ規制や法制度の不備にもスポットライトを当てていく。
地球の乾燥化にともない、水は生存に欠かせない資源というだけでなく、紛争における危険な兵器にまでなりつつある。第3話の今作では世界で最も不安定な、水資源をめぐる紛争地帯を訪ね、水戦争が現実に始まっていることを明らかにする。
デトロイト近郊フリント市の水危機の真相を探る。行政が清潔で適切な水の供給に失敗すると市民はどれだけ悲惨な被害を受けるのか、この町はその良い見本になってしまった。そこでは、水は特権ではなく人権ではないのかという問題提起がなされていた。