島々からなるパプアニューギニアは近代国家へと少しずつ歩みを進めているが、昔からの風習も消えずに受け継がれている。例えば魔術、呪い、魔女などの存在が信じられているのだ。ハイランド地方の奥地では、魔女と見なされた女性が今でも拷問を受け、殺されている。
イランの反体制組織ムジャヒディン・ハルク(MEK)。1980年代にイランから追放されてからは隣国イラクの支援を受け、イラク内の軍事拠点から自国への攻撃を行っていた。しかし2003年以降は非武装化が進み、近年アメリカのテロ組織指定を解除された。彼らは今、どこでどのような活動をしているのか。以前出会った若き女性戦士たちは果たして無事なのか。パリから始まった追跡は、ついにアルバニアにたどり着く。
今回、マイケル・ウェアが訪れるのはアフリカ最後の絶対君主国スワジランド。国王が絶対的権力を持つ暮らしとはどんなものなのか。国最大の祭り“リード・ダンス”、王族主催のゴルフ・トーナメントや郊外の様子が映し出される。道端のバーベキュー売り、国内のジャーナリスト、民主化運動の指導者、そして国王ムスワティ3世本人に会う中、マイケルに見えてきたこの国の真実の姿とは。数少ない絶対君主国の実態が明かされる。
マイケル・ウェアがニューヨーク・ファッションウィークを取材する。華やかなファッションショー、有名デザイナーへのインタビューなどを通じ、ファッションウィークの舞台裏を紹介。ソーシャルメディアの普及で変化を余儀なくされるファッション業界は、戦場ジャーナリストの目にどう映るのか。現代におけるファッションの意義とは。NYの街を移動しながら、ファッションに無縁のマイケルが体当たりで核心に斬り込む。
分離独立派が勢力を振るうウクライナ東部の紛争地帯で、マイケルは“夜のオオカミ”との接触を図る。彼らはロシア政府の後ろ盾を得たバイカー・ギャングだ。ウラジミール・プーチンと親交を持ち、派手なパフォーマンスで存在感を示している。戦線における夜のオオカミの役割を探りながら、モスクワでリーダーの“外科医”に迫る。
最近、目にするようになった“新しい”キューバの華やかな姿。石畳の道路には1950年代の真っ赤なシボレーが並び、青い海のビーチはビキニの美女たちで華やぐ。アメリカから目と鼻の先の熱帯の島国は、突如として裕福で好奇心旺盛な観光客の関心を引くようになった。バラク・オバマ米大統領がカストロ政権に歩み寄り、地政学的にも外交的にも要所として注目を集めている。これはキューバの真の姿だろうか。マイケルが取材する。
誰もが思い浮かべるアメリカ南部のステレオタイプといえば、南部気質の気さくな青年たちと花嫁学校に通う少女たち。しかし、それは実在するのだろうか。マイケル・ウェアが昔からの伝統が残るアメリカ最南部に飛び込んで、この地域の本質に迫ろうとする。アメリカンフットボール、信仰、家族の絆、料理など、すべては外から見る姿とは違うのかもしれない。
ハリウッドスターやセレブの写真を撮影し、ゴシップ誌などに売ってお金を稼ぐパパラッチ。移動スケジュールや生活パターンまでも完璧に把握し、容赦なくカメラを向ける彼らと、私生活を守りたい有名人との間にはトラブルが絶えない。自分たちの仕事の正当性を主張するパパラッチを密着取材するうちに、彼らの世界に存在する階層構造や暗黙のルール、さらにはセレブたちとの知られざる依存関係が明らかになってくる。