ナショナル ジオグラフィック

ブレイクスルー:科学革命の夜明け 2

原題: Breakthrough Season 2
ブレイクスルー:科学革命の夜明け 2の写真

番組内容

人間が想像力を働かせると、どんなことでも可能になる。
科学もの番組はゴメンだと敬遠せずに、一度このサイエンスとアートの融合した世界観を味わってほしい。本シリーズ「ブレイクスルー:科学革命の夜明け 2」では視聴者を元気づけて楽しませることを目的に、世界を変える可能性を秘めた発明が引き起こす社会的、倫理的、経済的な問題を、それぞれのエピソードの正面に据えて掘り下げていく。

ナレーション声優
林原 めぐみ
【声優代表作】

「新世紀エヴァンゲリオン」(綾波レイ役)
「名探偵コナン」(灰原哀/宮野志保役)
「ポケットモンスター」(ムサシ役)
「らんま1/2」(早乙女らんま役)
「スレイヤーズ」(リナ=インバース役)
ほか


■60分/6話

番組のみどころ

「科学」と聞いてワクワクする類の人達は、この番組を見たいと思うだろうし、見て楽しめる想像がつく。だが中には「科学」と聞いてピンとこない人や、敬遠してしまう人もいるだろう。だが冒頭5分で、そのネガティブな印象は覆るはず。何故なら誰もが同感して頷ける、「私達」と同じ視点から科学でモノゴトを解読し、私達の生活に科学をアプローチしているからだ。例をあげて説明してみよう。第1話目では中毒性に焦点を当てているが、見ていてすぐに気が付かされる。自分も中毒者なのだと。ご丁寧に再現VTRをひっさげてエクササイズ、暴飲暴食、はたまたセックスまでがいわゆる中毒行為に当てはまり、何かに没頭してしまう事への代償、そして脳への影響など、自分自身に対して番組が警告を発しているかのように話は進んでいくものだから、ついつい目が離せなくなる。人類の大病である「癌」や最近何かと巷を騒がせる「ドローン」まで、今だからこそ共感出来て知りたいと思えるトピックを全6話で扱っているのだ。知的である故、時に退屈さと比例してしまうインタビュー映像や再現VTRだが、この番組は一味違う。カメラワークやアニメーションなど、芸術性にひどく凝っているのだ。暗い部屋でインタビューされている人物の肩越しに見える美しい日中の窓の外の世界や、対象人物に密着取材する際の映像はノンフィクションの臨場感を出すために、BGMは切ってあったりと、映像だけとっても見応えがある。

エピソード

「 脳を再起 (原題: Addiction: A Psychedelic Cure?) 」

脳を再起 (原題: Addiction: A Psychedelic Cure?)の写真

年齢を重ねたイギリスの伯爵夫人と名誉ある地位を剥奪された薬物の帝王、アメリカとイギリスの野心的な若手医師たちという意外な組み合わせが手を携え、これまで抑制されてきた幻覚剤(サイケデリック薬剤)の治療薬としての有用性に関する研究を再開させている。脳スキャンによって医学的に管理されたトリップは中毒者の脳を「再起動」させる可能性があることが明らかになったのだが、その効果はアヘン中毒者が回復するほど強いのだろうか?

「 電脳世界とハッカー (原題: Cyber Terror) 」

電脳世界とハッカー (原題: Cyber Terror)の写真

社会の安全をかけて善と悪とのバトルが繰り広げられているハッカーの世界を特別にのぞいてみよう。このエピソードでは、銀行のコンピューターシステムに不正侵入して障害を生じさせるという危険な任務に挑むホワイトハット・ハッカーたちに密着。また人気観光地でのテロをもくろみ、自爆犯の候補者募集を画策する過激派組織IS(=イスラミックステート)のブラックハット・ハッカーの跡を追う。

「 ガンの治療革命 (原題: Curing Cancer) 」

ガンの治療革命 (原題: Curing Cancer)の写真

型破りな医師たちが医療業界を活気づけようと画期的なガンの治療法を編み出している。フィラデルフィアの医師たちは不活性化させたエイズウイルスをT細胞に組み込んで改変することで回復の見込みがないと思われていたステージ4の患者たちの命を救った。そしてフランスで遺伝子工学者たちが作製した拒絶反応の起きない「ユニバーサル・ドナー」T細胞はガンの治療に革命を起こすかもしれない。

「 人工知能が予測する未来 (原題: Predicting the Future) 」

人工知能が予測する未来 (原題: Predicting the Future)の写真

ネイト・シルバーは現代のノストラダムスなのかもしれない。しかし明日の予言者はコンピューターだ。新しい形態の人工知能はデータの中に潜むパターンを見つけ出し、驚くような正確さで未来を予測する。水晶玉の中をのぞき込むとそこに見えてくる世界では、機械が創造主である人間のずっと先を行き、将来の方向性までも決めているのだろうか?

「 人に電気を (原題: Power to the People) 」

人に電気を (原題: Power to the People)の写真

世界の電気消費量は年々増加している。そして古くぜい弱な配電網に耐えきれないほどの負担がかかった結果、世界のあちこちで停電が起きて大惨事となることも多い。そこで恐れを知らない数人の技術者たちが人々に電力を供給するにはもっといい方法があることを証明するために、ヒマラヤ山脈の高地を横切る危険な旅に出る。

「 ドローンの行く末 (原題: Game of Drones) 」

ドローンの行く末 (原題: Game of Drones)の写真

小型で安い商業用のドローンは至る所に存在し、あなたの想像が及ぶ限りありとあらゆる用途に使われている。ドローンは大抵の場合悪用されていないが、悪意を持った人間の手に渡って大量破壊兵器と化す恐れは捨てきれない。軍隊や軍需産業がこの脅威に対抗する手段を模索している中、この問題が浮き彫りになるのが1週間にわたる「ゲーム・オブ・ドローンズ」だ。

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視聴方法

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