年齢を重ねたイギリスの伯爵夫人と名誉ある地位を剥奪された薬物の帝王、アメリカとイギリスの野心的な若手医師たちという意外な組み合わせが手を携え、これまで抑制されてきた幻覚剤(サイケデリック薬剤)の治療薬としての有用性に関する研究を再開させている。脳スキャンによって医学的に管理されたトリップは中毒者の脳を「再起動」させる可能性があることが明らかになったのだが、その効果はアヘン中毒者が回復するほど強いのだろうか?
社会の安全をかけて善と悪とのバトルが繰り広げられているハッカーの世界を特別にのぞいてみよう。このエピソードでは、銀行のコンピューターシステムに不正侵入して障害を生じさせるという危険な任務に挑むホワイトハット・ハッカーたちに密着。また人気観光地でのテロをもくろみ、自爆犯の候補者募集を画策する過激派組織IS(=イスラミックステート)のブラックハット・ハッカーの跡を追う。
型破りな医師たちが医療業界を活気づけようと画期的なガンの治療法を編み出している。フィラデルフィアの医師たちは不活性化させたエイズウイルスをT細胞に組み込んで改変することで回復の見込みがないと思われていたステージ4の患者たちの命を救った。そしてフランスで遺伝子工学者たちが作製した拒絶反応の起きない「ユニバーサル・ドナー」T細胞はガンの治療に革命を起こすかもしれない。
ネイト・シルバーは現代のノストラダムスなのかもしれない。しかし明日の予言者はコンピューターだ。新しい形態の人工知能はデータの中に潜むパターンを見つけ出し、驚くような正確さで未来を予測する。水晶玉の中をのぞき込むとそこに見えてくる世界では、機械が創造主である人間のずっと先を行き、将来の方向性までも決めているのだろうか?
世界の電気消費量は年々増加している。そして古くぜい弱な配電網に耐えきれないほどの負担がかかった結果、世界のあちこちで停電が起きて大惨事となることも多い。そこで恐れを知らない数人の技術者たちが人々に電力を供給するにはもっといい方法があることを証明するために、ヒマラヤ山脈の高地を横切る危険な旅に出る。
小型で安い商業用のドローンは至る所に存在し、あなたの想像が及ぶ限りありとあらゆる用途に使われている。ドローンは大抵の場合悪用されていないが、悪意を持った人間の手に渡って大量破壊兵器と化す恐れは捨てきれない。軍隊や軍需産業がこの脅威に対抗する手段を模索している中、この問題が浮き彫りになるのが1週間にわたる「ゲーム・オブ・ドローンズ」だ。