世界で人口密度が最も高い都市の1つであるインドの金融都市ムンバイでは、郊外の国立公園のすぐ近くまで広がった住宅街の中をヒョウたちが我が物顔で歩き回っている。人間が襲われ、その復讐としてヒョウが殺される悲劇も起きているが、基本的には人間とうまく共存している。大型ネコ科動物を精力的に撮影してきた写真家スティーブ・ウィンターが、その様子を世界に伝えるために遠隔操作カメラを駆使して撮影に挑む。
「森の人」という意味の名前を持ち、人間に非常に近い動物とされるオランウータン。しかし大半の時間を樹上で生活しているため、その生態については謎が多い。森林破壊や密猟により絶滅の危機にあるオランウータンの現状を伝えるべく、写真家ティム・レイマンがインドネシアのボルネオ島で撮影に挑む。以前から追っていたメスの出産に喜ぶが、森を再訪すると、そのメスは大けがを負い、子供を失っていた。何があったのか検証する。
アメリカ・マサチューセッツ州のケープコッド。観光客でにぎわう海水浴場の近くで近年、ホホジロザメが相次いで目撃されている。自称「サメの広報担当者」の写真家ブライアン・スケリーは、サメの凶暴なイメージを覆し、生態系に不可欠な存在であることを世の中に伝えるために、研究者による追跡調査に同行して撮影に挑む。また、本来の生息地とは異なる浅い海でなぜ獲物を捕らえることができるのか、その謎にも迫る。