聡明で年老いたヒョウのカムチは、ルアングアバレーの狩場を支配している。しかしアフリカの低木地帯では最高齢のヒョウであるカムチは、以前よりも手際よく狩りができなくなっていた。そしてカムチの獲物を盗み、襲ってくるライオンの群れによって、狩りはさらに大変になるのだった。番組ではライオンを避けながらも食べ物を探すカムチの3日間を追っていく。また昼間だけではなく、夜行性の捕食者たちの夜の姿も紹介する。
賢く、高齢のカムチはルアングアバレーの重要な狩り場を10年間支配している。獲物を盗むライオンから身を守りながら、アフリカの荒野の中でも最高齢のヒョウとなる13歳まで生き延びてきた。しかし以前ほど俊敏ではないカムチにとって、生存することはますます過酷なことになっていく。さらに彼女は人生で最も深刻な苦難に立ち向かう。若く、健康で力のある雌のヒョウがカムチの縄張りを狙って戦いを挑もうとしていたのだった。
ンセフ地区のライオンの群れに子供が生まれようとしていた。3頭の雌ライオンが妊娠しているのだ。群れは一番の場所を縄張りにしていて、兄弟の雄ライオンが群れを守っていた。群れではみんなが子供の面倒を見て、母親たちは子供たちを協力して育てるが、生まれた子供たちの境遇はまったく違っていた。彼らは一緒に遊び、自分たちの世界を知っていく。しかし近隣のライオンたちが彼らの世界を壊そうとする。
ンセフ地区のライオンの群れには、生後数週間の子ライオンがいて、一緒にお乳を飲んだり、遊んだりしている。その中に他の子供より体が小さく、内気なライオンがいた。体が小さいため、生き残れる確率が低いにもかかわらず、ある時、群れからはぐれてしまう。さらに若いライオンからおもちゃのように遊ばれ、ケガをする。ケガをすれば移動する群れについていけない。しかし子ライオンは懸命に群れについていこうとする。
ンセフ地区のライオンは理想的な群れだ。子供が6頭生まれ、強い雄が群れを守っており、さらにザンビアにあるルアングワ川の最高の土地を縄張りにしている。しかし群れの若いライオンは狩りを学んでいるが、礼儀がなっておらず、不器用でどうしようもない者たちだった。ある晩、スイギュウ狩りが悲惨な結果になり、迷子になった三兄弟は隣の群れの縄張りに入ってしまう。そして、ンセフの群れに混乱を引き起こすことになる。
ザンビア西部のリウワ平原には並外れた一家がすんでいる。ブチハイエナの一族だ。結束の強いこの一家を率いるのは、体の大きい雌たちで、一家の女王には2頭の幼い子供がいた。平原は深刻な日照りに見舞われていて、ハイエナの大好物であるヌーの大群がいるのは、はるか北のほうだ。女王は子供たちの命を守りながら、家族みんなのために食べ物を見つけないといけない。空腹に駆り立てられ、女王は勇気ある決断をする。