人種差別問題の歴史を紐解く。
アフリカ系アメリカ人奴隷にして伝道者のナット・ターナーは、1832年、バージニア州のサウサンプトン郡で奴隷反乱を率い、血みどろの戦いを繰り広げた。暴虐からの自由を求めるアフリカ人とアメリカの有色人種の、奴隷制度に対する戦いであった。このドキュメンタリーでは、俳優ロジャー・グーンヴァー・スミスと共にサウサンプトン郡をめぐり、ナット・ターナーが生き、戦い、そして散った舞台である町や農場を訪れる。行く先々で専門家や地元住人、ターナーの子孫らと出会い、その証言によって、これまで誤解され続けてきた彼の真実の姿が明かされていく。歴史上、そして現代における人種差別問題についての歯に衣を着せぬ議論に加え、なぜターナーが初期の黒人の解放者として、アメリカの国家形成に貢献した人物だと評価されていないのか、視聴者に問いかける。
■60分