時代を超えて必要とされる男―セオドア・ルーズベルト
アメリカ合衆国第26代大統領、セオドア・ルーズベルト。その強烈な個性とリーダーシップで国の発展を支えた彼なら、現代のアメリカの問題にどう立ち向かっただろうか。
今回の番組では、政治家であり、また軍人や自然主義者としても名高かったセオドア・ルーズベルトの生涯をヒントに、銃の規制を巡る論争、テロとの戦い、政治の機能不全、果ては環境問題に至るまで、まさに今、アメリカが抱えている数々の難題を検証していく。
愛称「TR」として、アメリカで未だに愛されているセオドア・ルーズベルト。現代の民主党、共和党の双方から政治の指標とされるほどに、彼の政治的見解、そして大統領としての行動力には確かに民衆を引っ張る力があった。バーニー・サンダースがTRを引用に使ったのも記憶に新しい。
南北戦争に参加しなかった父を恥に思い、自らは米西戦争にて活躍したり、バーにて銃を乱用している男を拳で牽制するなど、西部劇のヒーローさながらのエピソードが米国人の心を惹きつけて止まないのだろう。
銃規制に揺れる現代アメリカだが、TRならば銃に責任をなすりつけず、アメリカの社会そのものに責任を見出すはずだ、などと現在アメリカにTRの政治的姿勢を照らし合せたジョン・マケインなどの著名な人物たちのインタビューと共にTRの偉業を振り返り、現在アメリカの政治と社会にスポットライトを当てる。またポーツマス条約を推し進めた彼の姿勢など、日本との関係性にも触れている。
■字幕
■60分/1話