豪華製作陣とキャストで送る驚きの歴史の裏側
原作はThe NY Timesのベストセラー作品、ビル・オライリーとマーティン・デュガード著作の「Killing Reagan」が原作。The NY Timesのベストセラーを映像化しているだけあって、政治色だけではなく、ロナルド・レーガンの男気溢れる人格、愛する妻とのロマンチックで親密な関係性、暗殺未遂犯の異常な執着心と常軌を逸した行動、当時のアメリカの時代背景に国民性のカラーが鮮明に描かれている。ドラマチックな人間関係とダイナミックな運命の交差が観ている人間を惹きつける作品となっているので、ロナルド・レーガンや米国大統領・政治に精通していなくても十分見応えがあり、楽しめる作品だ。
ティム・マシスン
ロナルド・レーガンを演じるのはティム・マシスン。カリフォルニア州出身。俳優として活躍する傍ら「バーン・ノーティス」シリーズの監督なども務めている。「ザ・ホワイトハウス」シリーズでは「副大統領 ジョン・ホインズ」を好演していただけあって、ロナルド・レーガンの熱演ぶりにも納得がいく。銃弾に倒れ、鉛に体内を引き裂かれながらも周囲を気遣い、脂汗を流しながらもアメリカン・ジョークをとばす様子など気迫に迫る演技を魅せている。大統領として国を守る顔、妻といる時間にだけ見せるほころんだ顔、と彼の表情の変化にも注目だ。
シンシア・ニクソン
ロナルド・レーガンを語る上で必要不可欠となる妻、ナンシー・レーガンを演じたのはシンシア・ニクソン。シンシアといえば「SEX AND THE CITY」に出演していたことが有名だが、「レーガン大統領 銃弾の真相」では一味違った女優魂を披露している。ロナルド・レーガンの大統領就任に一役買っている妻、ナンシー・レーガン。夫の変化を肌で感じ取り、水面下で周りのスタッフを仕切る姿と、夫の前でしか見せない女性らしい繊細な姿を見事に演じ分けている。当作品の主役はロナルド・レーガンではあるが、キーパーソンであるナンシーこそが影の主役だ。