ナショナル ジオグラフィック

ヒトラーの教皇 闇の真実

原題: Pope vs. Hitler
ヒトラーの教皇 闇の真実の写真

番組内容

光と闇。両極の世界が交じり合う。
第二次世界大戦下。刻々と戦況が悪化していく中、後に「ヒトラーの教皇」とも揶揄されたローマ教皇ピウス12世は、秘密裏に「ヒトラー暗殺計画」を遂行しようとドイツの反逆者たちと手を組み、カトリック教会に忠誠を誓う共謀者たちが、最前線の水面下で暗躍していた。ユダヤ人の迫害に沈黙で答えたとされるピウス12世と、ユダヤ人のみならず、キリスト教徒にも死を与え続けた、神をも恐れぬヒトラーとの知られざる戦いを描く。

アドルフ・ヒトラー
『唯一の強い人種が、他の弱い人種を排斥することになるだろう』『人種的汚染を許さない国家こそが、最終的に地球を支配せねばならない』アドルフ・ヒトラーが記したこの2つの文言からも、彼の思想が垣間見ることが出来る。若い頃の彼は、さほど優秀ではない学生であり、実に孤独な夢破れた芸術家だった。そんなどこにでもいる男は一次世界大戦中に人種差別論者へと転じ、ドイツを救うという使命に駆られる。世界恐慌、民主主義は危機をきっかけとしてドイツは急速に、ナチスによる冷酷な独裁政治の支配下におかれていく。力を手にしたヒトラーは、平和を望んでいると言う一方で、着々と戦争の準備を始める…黙示録へと突き進んでいったのだ。
ピウス12世 ローマ教皇
世界大戦前後。誰にとっても生きるのが困難な時代に、ローマ教皇になった彼は拝められ、また白羽の矢にもさらされた。元来生まれはローマであり貴族の血筋として生を受けた。祖父は副内務大臣を務め、父も教皇庁の顧問弁護士を全うするなど、代々教皇領政府で要職を占めた名門の出身であった。第二次世界大戦中は番組でも取り上げられている様に、アドルフ・ヒトラー率いるナチス党政権下と渡り合わなければならなかった。戦後、ナチスの行ったユダヤ人迫害について批判されるなど、ローマ教皇として決して簡単ではない生涯を送った。

■120分

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