連合国軍の補給路を断つべく、ナチスドイツ最強のUボート指揮官オットー・クレッチマーが大西洋に送り込まれた。クレッチマーは、ドイツ海軍が編み出した「群狼作戦」という集団戦術を駆使し、敵の輸送船を次々と撃沈する。だがイギリス海軍も黙ってはいない。最新鋭レーダーを搭載した駆逐艦ウォーカーが反撃に出たのだ。クレッチマー率いるUボート部隊は、ウォーカーの容赦ない攻撃に耐えられるだろうか。
1941年12月、ドイツの潜水艦隊司令官カール・デーニッツは大西洋へ向けて5隻のUボートを出撃させた。ヨーロッパへ物資を運ぶ連合国の輸送船をアメリカ東部沿岸で奇襲するこの作戦はドラムビート作戦と呼ばれた。その中心的な役割を担ったのは若き野心家のラインハルト・ハルデゲン少佐だ。彼の指揮するU-123はアメリカの海運の心臓部ニューヨーク港へ侵入し、通商破壊活動を行う。大胆不敵な作戦は果たして成功するのか。
アメリカ海軍の潜水艦「ワフー」。全長約95メートルのワフーは、真珠湾攻撃の5ヶ月後に就役。補給なしで、より長期間の任務が可能とされた。1943年1月、第2代艦長モートンの指揮の下、ワフーは日本の艦船を撃沈し、補給路を断つため太平洋へ向かう。アメリカ海軍史に輝くワフーの戦績を、豊富な資料映像と専門家による分析、証言に基づく臨場感あふれる再現映像でお届けする。
1943年3月。北大西洋を航行していた連合国の輸送船団が、ドイツ軍に発見される。この機を逃すまいと、ドイツの潜水艦隊司令官カール・デーニッツは、50隻以上ものUボートを一気に投入した。対する連合国軍は、わずか4隻の護衛艦だけで敵に立ち向かわなくてはならない。空からの援護が期待できない中、船団を死守できるだろうか。イギリス軍の諜報戦略に関する解説を交え、「大西洋の戦い」の一大転機となった戦闘を追う。
1944年、サム・ディーレイ艦長率いるアメリカ海軍の潜水艦ハーダーは、南太平洋で1隻の日本軍駆逐艦と遭遇。大量の爆雷を積む危険な駆逐艦を魚雷で沈めることに成功した。その手腕を買われたディーレイ艦長と乗組員は、ボルネオ島で日本軍に追われる諜報員6人の救出を任される。日本軍が厳重に警備する海域に、たった1隻で潜入。駆逐艦のうろつく海で救出作戦を決行した潜水艦ハーダーの軌跡を、専門家の解説で振り返る。
今回の舞台は台湾海峡。日本軍の補給路を断つべく、リチャード・オカーン艦長率いる潜水艦タングが送り込まれた。タングは、電動式魚雷を搭載したアメリカ海軍の最新鋭潜水艦だ。日本軍の護送船団を発見したオカーン艦長は、巧みな戦術を駆使し、敵の商船を次々と撃沈させる。しかし、最後の1発となった魚雷に異常が発生し、絶体絶命のピンチに見舞われた。潜水艦タングと乗組員の運命やいかに。