テクノロジーとセックスは密接な関係にある。テクノロジーの進化に合わせてセックスもただの生殖行為から変化してきた。古くはビクトリア朝時代にさかのぼり、現代のデジタル時代までセックスはどう変わっていったのか。そしてセックスにつながる人の出会いも時代とともに変化している。初の家電製品の登場やピルとバイアグラの開発、そしてインターネットとバーチャルリアリティの発達とセックスの関わりを考える。
政治はセックスに介入し、それに関連する法律は世界各国に存在する。中絶を禁止する法律や一人っ子政策、同性婚の禁止など地域や国によっても様々だ。しかしそこには必ず苦しむ人々が存在している。人間が最も親密な関係を求める場所に自由はないのか。彼らは自由を求めて立ち上がり、自分を犠牲にしてまで政治を動かす。近年では中絶や同性婚が認められ始めている。時代とともに性を取り巻く環境は変化している。
セックスについて何をどのように教えるべきなのか。世界中で性教育が叫ばれ始めた当初から、そこには常に数々の議論が巻き起こってきた。国によって性教育への姿勢はさまざまだ。国全体で取り組まれる問題は政治も文化も巻き込み、各方面に多大な影響を与えてきた。アメリカは先進国の中でも性教育においては他の国々に遅れを取っている。性教育者たちは何を訴え、社会をどう動かしてきたのか、その歴史に迫る。
政治家にとってスキャンダルは命取りだ。特にセックスが絡むと世間は厳しく非難する。世間では政治家とはモラルの指針であると考えられているのだ。政治家として優秀で人々から信頼を受けていようとも、その仮面の裏に潜む素顔が暴露されれば輝かしい政治家生命も終わりを迎える。イタリアのベルルスコーニ首相の買春やアメリカのクリントン大統領の不倫は記憶に新しい。政治家たちのセックススキャンダルを暴く。
「セックスで売れる」という法則があると言われるほど、性的なことを連想させるテレビCMや広告には宣伝効果がある。多くの企業がその法則に従い、性的な要素を取り入れた宣伝を考え出している。なぜ性的な要素を取り入れると、人々から注目され商品の売れ行きに貢献するのか。そしてそこにはどのような背景があるのか。さまざまな分野の専門家の意見をもとにセックスと宣伝の関係を探る。
現代におけるセックスや性の概念はひと昔前とはまったく異なっている。そこには歴史や文化、社会、テクノロジーの変化が大きく関わっている。今の時代、 "男"と"女"という単純なくくりがなくなりつつあり、同性愛者やトランスジェンダーが認められ始めている。時代とともに人々の考え方も変わってきているが、セックスと性の基準はこれからどうなっていくのだろうか。セックスと性の"普通"とは何か。