ナショナル ジオグラフィック

裏偉人伝:時代の反逆者たち

原題: I Am Rebel
裏偉人伝:時代の反逆者たち の写真

番組内容

己の感性を信じ、社会の風潮に流されなかった異才たちの生き様を見よ。
反逆者、異端者、変革者。本シリーズは、社会のルールを無視した行動によって世の中に大きな影響を与えた人々の足跡を追うドキュメンタリー。ニューヨーク初の「犯罪写真家」や、自宅の実験室でMDMAを初めとする幻覚剤の合成を行った化学者など。専門家や歴史家、知人、さらには本人の証言をもとに、スタイリッシュでサスペンスに満ちた映像を駆使し、歴史の反逆者たちが社会に与えた影響に迫る。

■60分×4話

番組のみどころ

死体をシネマチック、そしてドラマチックに取った殺人現場フォトグラファー「ウィージー」
新聞に自分が取った死体の写真が載ることに快感を覚えた彼。犯罪現場を収集することにのめり込んでいく。直に事切れた体をグロテスクなほどに美しく捉えたウィージーの写真家、そして芸術家としての腕は評価され、ニューヨーク随一の写真家として知られることになる。ただ息をしているような犯罪の現場を被写体として収める為なら彼に社会のルールなど無関係だった。どんなことをしてでも、死体を芸術的に取るためなら手段は問わなかったのだ。

自分自身が実験台。サイケデリックドラッグを作り出した鬼才科学者「アレクサンダー・シュルギン」
数百種類ものデザイナードラッグを開発した天才科学者。彼の作り出したドラッグは彼自身によってテストされ、体と心に及ぼす影響を記していった。しかし彼のドラッグ・フォーミュラがストリートビジネスに利用された時、社会レベルの問題が起き始める。自らが作り上げたドラッグに愛情を注ぎ、尊敬の念と共に使用していたシュルギンは、自分が作り出してしまったドラッグが売りさばかれることにより増えていく中毒者と社会問題に心を痛めていた。しかし、彼もある意味「パイオニア」であることに中毒的快感を覚えていたのか、合法と違法の境目を彷徨いながら、新しいドラッグを作りたいという欲望にあらがえなくなっていた。

エピソード

「 伝説の犯罪写真家 (原題: Weegee The Famous) 」

事件や事故の現場を捉えた、生々しくも芸術的な写真で知られるアメリカのカメラマン、ウィージー。ニューヨーク初の「犯罪写真家」と言われている。禁酒法時代のマフィアの抗争をリアルに伝える写真はタブロイド紙を飾り、世間にセンセーションを巻き起こした。一方でそれはニューヨークの捜査当局の組織犯罪対策に大きな影響を与えたとも言われている。ウィージー本人の言葉と専門家の分析をもとに、彼の生涯と、社会への影響を探る。

「 史上最悪のハッカー (原題: Phreaks And Geeks) 」

「史上最悪のハッカー」として一時は世界中から恐れられたケビン・ミトニック。彼がハッキングをするのは金銭目的ではない。完全に中毒になっているのだ。何度逮捕されても懲りることはなく、IDを偽造してまでハッキングを続ける。そんな彼も最後はFBIに捕まるが、今では各組織、企業においてセキュリティ強化に一役買っている。ハッキングの病みつきになった背景やFBIとの攻防を通して、彼の生きざまを描く。

「 幻覚剤に人生を捧げた男 (原題: The Love Drug) 」

「サーシャ」の愛称で知られる天才的な化学者、アレクサンダー・シュルギン。幻覚剤の研究に没頭し、数百種に及ぶデザイナードラッグを生み出した人物だ。彼は合成麻薬MDMAの存在を知り、再合成を行う。MDMAはPTSDの治療に効果がある薬物であるものの、「エクスタシー」として世に出回った結果、違法薬物に指定され、シュルギンは研究許可証を取り上げられる。幻覚剤の効能を知るために研究に人生を捧げた男の半生を追う。

「 復讐と改革のハイジャック (原題: Jacked) 」

1960年代から70年代前半にかけ、世界中でハイジャック事件が頻繁に起きていた。1972年、アメリカ、デトロイトで白人警官から差別行為を受けていた黒人のルイス・ムーアら3人は復讐と改革のためにハイジャックを思い立つ。3人は飛行機を乗っ取るものの、彼らの予想とは違う方向へ事態が展開する。飛行機の乗員、乗客の運命は?この事件がアメリカ社会に与えた影響とは?当事者のインタビューや再現VTRで緊迫の瞬間が語られる。

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視聴方法

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