自分自身が実験台。サイケデリックドラッグを作り出した鬼才科学者
「アレクサンダー・シュルギン」
数百種類ものデザイナードラッグを開発した天才科学者。彼の作り出したドラッグは彼自身によってテストされ、体と心に及ぼす影響を記していった。しかし彼のドラッグ・フォーミュラがストリートビジネスに利用された時、社会レベルの問題が起き始める。自らが作り上げたドラッグに愛情を注ぎ、尊敬の念と共に使用していたシュルギンは、自分が作り出してしまったドラッグが売りさばかれることにより増えていく中毒者と社会問題に心を痛めていた。しかし、彼もある意味「パイオニア」であることに中毒的快感を覚えていたのか、合法と違法の境目を彷徨いながら、新しいドラッグを作りたいという欲望にあらがえなくなっていた。