ジョン・F・ケネディ国際空港では2つの国家機関が違法な物資や麻薬の国内への流入を阻止すべく活動している。税関・国境取締局のオフィサーが荷物にコカインを隠した麻薬密輸犯を捕まえ、国土安全保障捜査局の特別捜査官に伝えられてさらなる捜査が開始される。密輸犯の自供を得た2つの組織は、麻薬密輸共犯の容疑者と供給元を捜索する。その日の終わり、捜査官たちは市中から500グラムのコカインを押収することに成功した。
ジョン・F・ケネディ国際空港には世界中から年間およそ4600万人の乗客が到着する。アメリカ税関・国境取締局(CBP)のオフィサーと国土安全保障捜査局(HSI)の特別捜査官は、協力して密輸の阻止に当たっている。家族旅行の荷物に隠されたヘロインを摘発することもあれば、放射能の警報機が作動した原因を究明することもある。彼らは常に臨戦態勢なのである。
CBPのオフィサーは密輸犯が荷物や郵便物に麻薬を隠す革新的な方法を学び、発見しようと日々努力を続ける。JFK国際空港では乗客の中から賢明かつ戦略的に抜き取り検査の対象を選ぶ。今日選ばれたのは異なる大陸から到着した2人。検査では麻薬は見つからない。しかし神経質で一貫しない供述がオフィサーの疑念を呼ぶ。体内に何か隠しているのか、あるいはただ神経質なだけの普通の旅行者なのか。答えを出せるのはX線だけだ。
JFK国際空港のオフィサーと特別捜査官たちは、コカインやその他の禁制品を運び込もうとする密輸犯たちと戦いを続ける。国際郵便の部署で規制薬物の錠剤が発覚。検疫所ではさまざまな持ち込み禁止食品が山積みされる。コカインを詰めた靴を履いた容疑者は偽名か本名か。ガイアナからの運び屋は思わぬ所にコカインを隠していた。たった1日でこれだけの事件が起きる空港で、捜査チームは常に臨戦態勢でなければならないのである。
それ自体が都市のようなJFK国際空港。昼夜を分かたず警戒に当たるCBPのオフィサーとICEの特別捜査官はかつてない規模の事件に直面。1人の男が4キロものコカインを運び込もうとしていたのだ。しかし運び屋は受取人を白状しない。貨物として積み込まれた密輸品。両親がパキスタンで誘拐されたと主張する乗客。秘密を隠した話を捜査チームに突きつける若い男。JFK国際空港では常に思いもかけない事件が起きるのである。