シリーズ第1回目は1961~81年に生まれた何百万もの人々が"ジェネレーションX"となった歴史的・社会的背景をいわゆるX世代の著名人のインタビューを交えながら、映画「リアリティ・バイツ」を題材に振り返る。ベトナム戦争、ウォーターゲート事件、高い離婚率、パンク・ロック音楽、AIDS、ブラックマンデー、ニルヴァーナなどの影響を受け、異端派と見なされていた若者たちは時代の主流派となっていく。
1961~81年までに生まれた世代を「ジェネレーションX」と呼ぶ。シリーズ第2回目では、いわゆるX世代であるジュリアン・アサンジ、サラ・ペイリン、ケヴィン・スミスなどのインタビューを交え、この世代が核の脅威と冷戦の時代に育ったことで、いかに権力に対する疑念を抱くに至ったか検証する。またX世代がどのように、手段を選ばず真実を暴こうと考えるようになったか、その数十年間にわたる経緯もひもといていく。
SFの金字塔となった『スタートレック』の放送が始まった1960年代、現実世界では人類の宇宙進出が本格的に始まった。その後もテクノロジーは大きく花開き、電卓、ATM、携帯音楽プレーヤー等、生活様式を変える技術が次々と一般化した。1990年代には携帯電話やインターネットが普及し、文字通り世界がつながっていく。アナログに別れを告げ、デジタル技術を最初に使いこなしたX世代について、彼らのインタビューを交えて掘り下げていく。
1961~81年に生まれた世代を"ジェネレーションX"と呼ぶ。X世代が育ち、過ごした時代には、アマゾンやMTV、独立系映画などが生まれ、企業買収が次々に行われるなど経済や社会、大衆文化において旧態が破壊され変革が起きた。シリーズ第4回目では、変革の立役者たちのインタビューを交えながら、X世代がビジネスや社会などの分野において、どのように現状を拒否し、大変革を後押ししてきたかを探っていく。
親世代の離婚率が上昇し、家庭環境が多様化する時代に育ったX世代。多くの家庭が崩壊する中で親子関係が希薄化し、孤独で不安定な幼年期を過ごした彼らは伝統的な家族に代わる新しい絆を構築するようになった。人類を1つの大きな家族と捉える思想や、同性愛などの性的少数者に対する寛容な考えも普及した。近年の同性婚合法化への動きも含め、アメリカの家族のかたちは変容し続けている。X世代と共に変化してきた家族観に迫る。
1961~81年までに生まれた世代「ジェネレーションX」のシリーズ最終回。初期のX世代が幼児の頃、公民権運動は最も盛り上がりを見せていた。その後、人種や男女の平等に向けた闘いを目撃しながら育った彼らは、政治への不信感を膨らませる。しかし、変化は自らの力でしか起こせないと気づき、X世代は政治に関わるようになる。彼らが2008年に米国史上初のアフリカ系アメリカ人大統領候補と女性副大統領候補を送り出すまでをたどる。