太平洋の海岸線、うっそうと茂る温帯雨林、険しいオリンピック山脈という3つの異なるエリアを持つワシントン州のオリンピック国立公園。周囲を海に囲まれた広大な敷地にはユニークな動植物が多数存在し、1981年にはユネスコの世界遺産にも登録された。この地域固有のオリンピックマーモットや世界最大級の群れが生息するルーズベルトエルクなど、珍しい動物たちが美しい大自然の中で生きる姿を紹介する。
カリフォルニア州を縦断するシエラネバダ山脈を中心に広がるヨセミテ国立公園。ここには豊かな生態系が存在し、様々な動植物が生活している。草原で小動物を狩るボブキャットやコヨーテ、高地の岩場に巣穴を作り1年の大半を冬眠して過ごすキバラマーモット、岩壁で子育てをするワタリガラス、そのヒナを狙うハクトウワシ、世界最古の樹木と言われるジャイアントセコイアなどだ。これらの動植物が織りなす大自然の四季のドラマを描く。
フロリダ州南部の広大な湿原地帯、エヴァグレーズ国立公園。乾季と雨季や潮の満ち引きなどにより、さまざまに表情を変える国立公園では、貴重な生態系が保たれている。絶滅の危機にあるフロリダピューマや北アメリカで最も小さいシカであるキーオジロジカといった珍しい動物の宝庫でもある。外来種であるビルマニシキヘビの繁殖や水問題にさらされながらも、たくましく生きる動物たちのドラマをお届けする。
今回紹介するのは、アラスカ州にある「北極圏の扉国立公園」。園内に道路や歩道はなく、手つかずの大自然が残っている。そこでは動物たちが過酷な自然の中を生き抜いていた。繁殖のため争うドールシープやヘラジカのオスたち。子どもを必死に育てるハイイログマやホッキョクグマの母親。大地を遊びまわる愛らしいホッキョクジリスの子どもたち。冬には北極海が氷に閉ざされ、ホッキョクグマの天下となるのだった。
世界初の国立公園であるイエローストーン国立公園。園内には多くの間欠泉や温泉があり、ダイナミックな眺望が人々を魅了する。オオカミは一度この地から姿を消したが再導入され、今ではたくましく狩りをしている。かつて激減したバイソンも数を増やし、群れを作って暮らしている。ハイイログマは、短い夏の間に栄養を蓄え、厳しい冬に備える。美しい自然の中、たくましく生きる動物たちの姿を紹介する。
アリゾナ州にあるサワロ国立公園。その名の由来になった巨大なサボテン、オオハシラサボテンがそびえ立つ。一見乾ききった荒れ地に見えるが、ここには様々な動物たちが暮らしている。オオミチバシリと猛毒を持つニシダイヤガラガラヘビは命をかけた攻防を繰り広げる。ハリスレイヨウジリスはヘビと勇敢に戦い、ツノトカゲは天敵に襲われそうになると、体を膨らませて威嚇する。独自の方法で生き抜く動物たちの姿を紹介する。
雄大な景観で知られるアリゾナ州のグランド・キャニオン国立公園。18億年分の地層が露出した峡谷には、北米大陸の歴史が刻まれている。今もコロラド川に侵食され続ける峡谷の岩壁は切り立ち、谷底の気温は摂氏50度近くになる。しかしそんな厳しい環境でも、動物たちはたくましく命のドラマを繰り広げている。険しい地形の中を難なく移動できるビッグホーンや俊足を誇るピューマなど、美しい峡谷で生きる動物たちの姿を紹介する。
テネシー州とノースカロライナ州にまたがるグレート・スモーキー山脈国立公園。かつて先住民が「青く煙る山」と呼んだその山々は、絶えず霧に覆われている。公園に生息する動植物は推定10万種といわれ、驚くほど豊かな生態系が存在する。木の中で冬ごもりをするアメリカクロクマの親子、繁殖をめぐり戦うシチメンチョウの兄弟、珍しい巣を作る小魚のチャブなど、この地の大自然を生きる動物たちのドラマを紹介する。